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神龍伝説
日時: 2024/02/12 17:25:25
名前: 戦艦零号

閉鎖

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新世界戦争 ( No.61 )
日時: 2024/02/01 23:08:03
名前: 戦艦零号

登場キャラクター
【ピルセウス】戦士
【ストレイダス】戦士
【フィルドルク】総帥
【ウィルフィールド】総帥
【ブルータルキラー】暗殺者
【ソルボルト】人造人間

登場兵器
〔ヘビーエンプレス〕
分類:超弩級要塞戦艦
新世界戦争 ( No.62 )
日時: 2024/02/02 21:19:18
名前: 戦艦零号

登場キャラクター
【ピルセウス】戦士
【ストレイダス】戦士
【フィルドルク】総帥
【ウィルフィールド】総帥
【ソルボルト】副司令官〜総帥
【ブルータルキラー】人造人間※生体兵器

登場兵器
〔ヘビーエンプレス〕
分類:超弩級要塞戦艦
新世界戦争 ( No.63 )
日時: 2024/02/02 21:45:50
名前: 戦艦零号

登場キャラクター
【ピルセウス】
職業:軍人
階級:義勇兵
所属:国防義勇軍

【ストレイダス】
職業:軍人
階級:義勇兵
所属:国防義勇軍

【フィルドルク】
職業:軍人
階級:総帥
所属:国防義勇軍

【ウィルフィールド】
職業:軍人
階級:総帥
所属:万民解放軍

【ソルボルト】
職業:軍人
階級:副司令官※万民解放軍〜総帥※大革命軍
所属:万民解放軍〜大革命軍

【ブルータルキラー】
分類:人造人間※生体兵器
所属:万民解放軍、大革命軍

登場兵器
〔ヘビーエンプレス〕
分類:超弩級要塞戦艦
所属:万民解放軍、大革命軍
新世界戦争 ( No.64 )
日時: 2024/02/02 22:30:16
名前: 戦艦零号

登場キャラクター
【ピルセウス】
職業:軍人
階級:義勇兵
所属:国防義勇軍

【ストレイダス】
職業:軍人
階級:義勇兵
所属:国防義勇軍

【フィルドルク】
職業:軍人
階級:総帥
所属:国防義勇軍

【ウィルフィールド】
職業:軍人
階級:総帥
所属:万民解放軍

【ボルファティウス】
職業:軍人
階級:副司令官※万民解放軍〜総帥※大革命軍
所属:万民解放軍〜大革命軍

【ソルボルト】
職業:農民

【ブルータルキラー】
分類:生物型人造人間
所属:万民解放軍、大革命軍

【キングタロース】
分類:ロボット型人造人間※サイボーグ
所属:万民解放軍

登場兵器
〔ヘビーエンプレス〕
分類:超弩級要塞戦艦
所属:万民解放軍、大革命軍
新世界戦争 ( No.65 )
日時: 2024/02/02 23:06:37
名前: 戦艦零号

登場キャラクター
【ピルセウス】
職業:軍人
階級:義勇兵
所属:国防義勇軍

【ストレイダス】
職業:軍人
階級:義勇兵
所属:国防義勇軍

【フィルドルク】
職業:軍人
階級:総帥
所属:国防義勇軍

【ウィルフィールド】
職業:軍人
階級:総帥
所属:万民解放軍

【ボルファティウス】
職業:軍人
階級:副司令官※万民解放軍〜総帥※大革命軍
所属:万民解放軍〜大革命軍

【ソルボルト】
職業:農民

【ブルータルキラー】
分類:生物型人造人間
所属:万民解放軍、大革命軍

【キングタロース】
分類:ロボット型人造人間※サイボーグ
所属:大革命軍

【ギガントサウルス】
分類:恐竜型クリーチャー※生体兵器
所属:万民解放軍

【サンダーサウルス】
分類:ロボット型クリーチャー※サイボーグ
所属:大革命軍

登場兵器
〔ヘビーエンプレス〕
分類:超弩級要塞戦艦
所属:万民解放軍、大革命軍

登場国家
〔アースユートピア〕
総人口:90万人

〔万民解放区〕
総人口:400万人
新世界戦争 ( No.66 )
日時: 2024/02/03 22:04:05
名前: 戦艦零号

第一話

賊徒
人類史上最大の大戦争…。世界最終戦争から数百年後の出来事である。強大なる戦火によって世界各地の大都市部は荒廃化…。人類が生存出来る場所は小規模だったのである。とある某日…。大海の中心部に存在する小大陸〔ソロモンベース〕での出来事である。ソロモンベースは唯一文明社会が存在する場所であり総人口は三百万人前後…。大勢の生存者達が各地に村里を形成したのである。とある某日の出来事…。とある村里の中心部に存在する官邸にて一人の青年が入室する。
「其方は戦士…【ピルセウス】だな…」
戦士ピルセウスは年齢二十歳の好青年であり体格こそ小柄であるが…。村里では一番の戦士であり剣術で彼に対抗出来る戦士は誰一人として存在しないとされる。
「謁見出来て光栄です…【ウィルフィールド】大総督…」
ウィルフィールドは村長であるものの…。人格者であり大勢の村人達からは大総督と呼称される。
「近頃だが…」
近頃…。村里内部では賊徒による暴挙が頻発したのである。賊徒の暴挙によって窃盗は食糧品の強奪は勿論…。場合によっては寝込みを襲撃される事件が多数発生したのである。村里の治安悪化にウィルフィールドは不安視する。
「賊徒による事件ですか…」
「事件の頻発は村長の私にとって最大の悩み事なのだ…真夜中も眠れない…」
「村人を襲撃する賊徒…許容出来ませんね…」
新世界戦争 ( No.67 )
日時: 2024/02/03 22:07:43
名前: 戦艦零号

「ピルセウス…其方には重荷かも知れないが…本日より不寝番として活動して貰えないか?最早其方以外には依頼出来ないのだ…」
ウィルフィールドはピルセウスに不寝番としての活動を依頼したのである。
「勿論ピルセウスには相応の報酬は提供するからな…」
「承知しました…ウィルフィールド大総督…守護すべき村人達を襲撃する賊徒は絶対的に許容出来ません…僕が彼等の暴走を阻止します…」
ピルセウスは使命に承諾…。賊徒の打倒を断言する。
「大変感謝するぞ…ピルセウス…其方の活躍には期待したい…」
同日の深夜帯にピルセウスは護身用の刀剣を装備…。不寝番として真夜中の村里を警備したのである。
『今夜は…賊徒は出現するのかな?』
ピルセウスは注意深く村里全域を警備…。周回したのである。すると警備活動から二時間後…。数人の集団が一軒の民家に集合するのを発見する。
『ん?奴等は?』
彼等は黒服の集団であり非常に奇妙であると感じる。
『こんな真夜中に活動するのは可笑しい…奴等は賊徒か?』
新世界戦争 ( No.68 )
日時: 2024/02/03 22:09:45
名前: 戦艦零号

すると集団の一人がピルセウスの存在に気付いたのである。
「ん?彼奴は?」
遠方のピルセウスに警戒…。指差したのである。
「こんな真夜中に村人が…」
一方のピルセウスは警戒した様子で恐る恐る彼等に接近する。
「貴様達…こんな真夜中に一体何を?ひょっとして貴様達が近頃真夜中の村里を襲撃した賊徒なのか?」
ピルセウスが問い掛けると黒服の者達はサバイバルナイフを携帯したのである。
「サバイバルナイフだと?」
ピルセウスは彼等の動向に警戒する。
「目撃されては仕方ない…」
「貴様は目撃者だ…悪いが俺達に殺されるのだな…」
ピルセウスは彼等に睥睨…。護身用の刀剣を抜刀したのである。
「極悪非道の外道が…覚悟しろ…」
ピルセウスは神速の身動きで賊徒に急襲…。
「なっ!?」
「ぎゃっ!」
彼等はピルセウスの身動きに対応出来ず負傷する。全員地面に横たわる。
「安心しろ…急所は外した…」
敵対者である彼等を殺害しなかったのである。
「あんたは…如何して?俺達を…」
「俺達を殺さないのか?」
問い掛けられたピルセウスは無表情で返答する。
「貴様達は極悪非道の大悪党だが…僕の目的は貴様達の悪行を阻止するだけで…殺さない…」
殺害を否定するものの…。
「金輪際村人達を襲撃しないなら手出ししないが…再度襲撃するなら今度は容赦しないぞ…」
無表情で警告したのである。
「悪かったよ…今後は村里へは襲撃しないからよ…」
スペースセイバー ( No.69 )
日時: 2024/02/06 10:52:42
名前: 戦艦零号

第一話

宇宙怪魚
銀河系の外界ではとある一人の異星人が大宇宙の警察官を自称…。宇宙全体に出没する残虐非道の宇宙害獣を討伐したのである。
「本日も多忙だな…」
彼こそは宇宙警察を自称する【ピルセウス】…。全身の皮膚が無機質の灰白色であり人型の異星人である。多種多様の超能力と絶大なる戦闘力により各惑星で暴れ回る数多くの宇宙害獣を撃破…。撃退した功績によって各惑星の住民達からは最強の宇宙戦士の一人として認識される。
「疲労が蓄積されたな…一先ずは休憩が必要不可欠だな…」
ピルセウスは長期戦の疲労により近辺の惑星で一休みする。ピルセウスはあらゆる環境でも適応出来る万能の特殊性体質である。当然として無酸素の宇宙空間でも生身の状態で飛行出来る。近辺の惑星で休憩したピルセウスであるが…。
「高エネルギーを感じるな…」
近辺より強大なる高エネルギーを感知したのである。
『高エネルギーの正体は一体何だろうか?』
高エネルギーの正体が気になったのかピルセウスは再度宇宙空間へと飛行…。強大なる高エネルギーの感じる場所へと急行する。場所は推定二万光年に位置する宙域である。
「高エネルギーが高速で接近中だな…」
すると遠方の宙域より小惑星に匹敵する無機質の巨大移動物体が出現する。
「此奴は…」
『小惑星みたいに巨大だ…』
スペースセイバー ( No.70 )
日時: 2024/02/06 10:54:46
名前: 戦艦零号

巨大移動物体の正体とは凸凹した岩石の皮膚である規格外の超大型宇宙深海魚シーラカンス…。巨大深海魚らしき巨大移動物体はピルセウスに急接近する。
「形状的には深海魚のシーラカンス…此奴の正体は…」
超大型の宇宙深海魚は全長十五キロメートル規模の規格外の巨大深海魚であり発光した赤色の魚眼が特徴的である。
「此奴は…宇宙怪魚〔ダークフィッシュ〕だな…」
ダークフィッシュとは深海魚シーラカンスに類似する超大型宇宙害獣の一種…。性格は非常に強欲であり獰猛である。特定の惑星では別名として宇宙深海魚とも呼称される。
「規格外の巨大さだ…」
ダークフィッシュの規格外の巨大さにピルセウスは圧倒されたのである。
「ダークフィッシュに遭遇するとは…」
ピルセウスはダークフィッシュの巨大さに圧倒されるも…。
「宇宙害獣を仕留めなくては…」
ピルセウスは両手より高エネルギーの光弾を射出…。光弾はダークフィッシュの顔面に直撃する。
「仕留めたか!?」
ピルセウスの光弾はダークフィッシュの表面に直撃するも表面は無傷でありダメージは実質皆無だったのである。
「ノーダメージか…」
ダークフィッシュは実質的に小惑星規模の巨体であり簡単には破壊出来ない。
「ダークフィッシュは強敵だな…一筋縄では仕留められないか…」
今度はダークフィッシュが反撃を開始する。
「ん!?」
ダークフィッシュは巨大口部を開口したかと思いきや…。
「なっ!?」
口先から高熱の極太閃光を放射したのである。
『破壊光線!?』
ピルセウスは即座に高熱の閃光を回避する。
「ダークフィッシュの破壊光線は絶大だな…」
ダークフィッシュの破壊光線はピルセウスの背後に存在する小惑星に直撃…。一瞬で小惑星を破壊したのである。
スペースセイバー ( No.71 )
日時: 2024/02/06 10:56:51
名前: 戦艦零号

「小惑星が…一撃で…」
桁外れの破壊力にピルセウスは身震いする。
『こんなのが直撃すれば確実に大怪我…最悪即死しただろうな…』
ダークフィッシュが放射した閃光の威力は非常に強力でありタフネスのピルセウスでも危険である。
『油断は出来ないな…』
すると数秒後…。
「ん?」
ダークフィッシュの肉体に異変が発生する。全身の魚鱗は勿論…。凸凹の背鰭やら尾鰭が蛍光色に発光し始める。
「今度は何が発生する?」
全身から蛍光色の高エネルギーの光弾を乱射したのである。
「なっ!?」
『全身から光弾だと!?』
ピルセウスは即座に高エネルギーのシールドを発動…。数発の高エネルギー光弾がピルセウスに直撃するも高エネルギーのシールドにより間一髪ダークフィッシュの高エネルギー光弾を無力化したのである。
「危機一髪だったが…」
『今迄数多くの宇宙害獣を仕留めたが…此奴は相当強力の部類だな…』
ピルセウスは体内のエネルギー源を急上昇させた直後…。両手に高エネルギーを凝縮させたのである。
「死滅しろ!ダークフィッシュ!」
必殺の光線を射出する直前…。ダークフィッシュは口先から無数の誘導光線を発射したのである。数発の誘導光線がピルセウスに直撃…。
「ぎゃっ!」
ダークフィッシュの猛反撃によって攻撃を妨害されたのである。
『畜生…ダークフィッシュに攻撃を妨害されたか…』
ダークフィッシュの妨害によりピルセウスは数十億キロメートルもの長距離へと吹っ飛ばされる。
スペースセイバー ( No.72 )
日時: 2024/02/06 10:59:17
名前: 戦艦零号

「ぐっ!」
『先程の攻撃でこんな宙域に吹っ飛ばされるとは…』
ピルセウスは周囲を警戒したのである。
『本領を発揮しないとダークフィッシュに勝利出来ないが…』
全身全霊で挑戦しなければ強豪のダークフィッシュを仕留めるのは困難であるが…。全身全霊のフルパワーで活動すれば体内エネルギー源の消耗が桁外れであり最低でも三日間の休眠が必要とされる。
「最低でも三日間は活動出来なくなるからな…」
ピルセウスは苦悩するも…。
『多少の疲労は止むを得ないな…』
「ダークフィッシュを仕留めなければ大勢の宇宙住民達が虐殺されるのは明白だ…」
正直フルパワーでの戦闘は不本意であるもピルセウスは疲労を覚悟したのである。
『早速…』
ピルセウスは一息した直後…。全身の筋肉が通常の状態よりも数センチメートル程度肥大化したのである。
「全速力で戻ろうか…」
ピルセウスは猛スピードで広大無辺の宇宙空間を飛行…。全速力で広大無辺の宇宙空間を泳ぎ回るダークフィッシュを追撃したのである。数秒後…。ピルセウスは再度ダークフィッシュと遭遇したのである。
「ダークフィッシュ!今度こそ私が貴様を征伐するぞ!」
ダークフィッシュは口部を開口した直後…。無数の光線を拡散させたのである。
『拡散光線か…』
無数の光線がピルセウスに直撃するものの…。
「こんな程度の攻撃が私に通用するか!」
ピルセウスは全身から衝撃波を発生させたのである。衝撃波の発生で無数の光線を無力化する。
「死滅しろ!ダークフィッシュ!」
スペースセイバー ( No.73 )
日時: 2024/02/06 11:01:19
名前: 戦艦零号

全身の体内エネルギー源を両手に蓄積…。両手から水色の破壊光線を射出したのである。ピルセウスの破壊光線はダークフィッシュの頭部に直撃…。
『直撃!』
破壊光線の威力は絶大でありダークフィッシュの岩石の皮膚を崩壊させる。ダークフィッシュの頭部は破壊光線の直撃で半壊したのである。
「今度は…」
ピルセウスは超高速でダークフィッシュの口部に突撃…。体内へと進入したのである。全身を高熱化…。
『浄化せよ…』
ピルセウスの超高温の肉体はダークフィッシュ諸共爆散したのである。ピルセウスの自爆攻撃によりダークフィッシュは粉砕され…。完膚なきまでに死滅したのである。数分間が経過…。無数の虹色の発光体が一体化すると人型を形成する。
『元通りに戻れたな…』
ピルセウスは自爆すると一定期間で復活出来る。
「強敵だったが…ダークフィッシュは仕留められた…」
全身全霊の自爆攻撃によって超大型宇宙深海魚ダークフィッシュは完全に仕留められたのである。
『自爆の影響で体内エネルギー源が大分消耗したな…』
彼自身は自爆したとしても一定の時間で復活出来るものの…。ピルセウスにとって自爆攻撃の使用は高リスクであり最低でも数日間は活動出来なくなる。
『疲労の所為か?眠気が…』
ピルセウスは体内エネルギー源の消耗で衰弱化…。宇宙空間を漂流した状態で休眠したのである。
スペースセイバー ( No.74 )
日時: 2024/02/06 11:03:21
名前: 戦艦零号

第二話

地球
超大型宇宙怪魚ダークフィッシュとの死闘から六日後の真昼…。
「体力が戻ったな…」
ピルセウスは先日の体内エネルギー源の消耗戦で数日間休眠中であったが目覚めたのである。
「活動を再開出来そうだ…」
体力が戻ったピルセウスは再度広大無辺の宇宙空間を移動中…。
『ん?』
「こんな辺境に海洋惑星みたいだが?」
ピルセウスは神秘性を感じさせる水色の海洋小惑星を発見したのである。
『海洋小惑星から無数の生命力を感じるぞ…非常に神秘的だな…』
「ひょっとして有人の惑星なのかな?」
海洋小惑星から無数の生命力を感知…。
「視察が必要だな…海洋惑星に突入するか…」
ピルセウスは海洋小惑星が気になったのか即座に海洋小惑星に急接近したのである。数秒間で大気圏を突破…。ピルセウスは無事に海洋小惑星の地上へと着地する。
『着地成功…』
周囲を眺望するとピルセウスが着地した場所はとある絶島であり中心部の巨山だったのである。
「如何やら私が着地した地点は絶島みたいだな…」
海岸を眺望すると小規模の近未来的小都市部が確認出来…。小都市部の内部には無数の摩天楼が確認出来る。
「ん?小都市部だろうか?」
『如何やら海洋惑星は高度の知的生命体による文明社会が存在するみたいだな…』
海岸の小都市部を眺望し続けると海洋惑星の文明社会に非常に興味深くなる。
「早速都市部に移動するか…」
ピルセウスは空中を飛行…。小都市部へと移動したのである。超高層型タワービルの屋上にて都市部全体を見物する。
『こんなにも高度の文明社会を眺望するのは久方振りだな…』
「何年ぶりだろうか?」
スペースセイバー ( No.75 )
日時: 2024/02/06 11:05:43
名前: 戦艦零号

小都市部の景観を眺望し続けると自身の祖国を想起したのである。
『私の母星にも…こんな都市部が…』
すると直後…。空中から数体もの飛行物体が出現する。
「ん!?」
飛行物体は球体の機械類でありサイズは三十センチメートルのサイズである。球体の中心部には赤色のレンズが確認出来る。
「球体だと!?」
すると赤色のレンズから紅色の光線が射出されたのである。
「うわっ!」
紅色の光線はピルセウスの胸部に直撃すると熱気を感じる。
『此奴は殺人光線か!?』
ピルセウスは無事であるが通常の生物であれば確実に死傷する代物である。
「随分と物騒だな…」
ピルセウスは指先から蛍光色の光線を射出…。一体の飛行物体を撃墜したのである。飛行物体は空中分解すると無数の機材が散乱する。
「人工性の機械類みたいだな…此奴は防衛用の兵器なのか?」
周囲の飛行物体が再度ピルセウスに攻撃を仕掛ける。
「はっ!」
高エネルギーのシールドを発動…。飛行物体の光線を無力化したのである。
「抵抗するのであれば…」
ピルセウスは指先から先程の光線を射出…。周囲の飛行物体を全機撃墜したのである。タワービルの屋上床面には無数の部品が散乱する。ピルセウスは恐る恐る各部品を調査したのである。
「形状から判断して…警備用のロボットみたいだな…」
『ひょっとして私を侵入者と判断しての攻撃だったのか?』
非常に厄介であり早急に海洋惑星から脱出するべきか思考するも…。
「ん?」
新世界戦争 ( No.76 )
日時: 2024/02/08 19:05:31
名前: 戦艦零号

第一話

夜襲
人類史上最大級の大戦争…。世界最終戦争から十二年後の出来事である。大量破壊兵器によって旧世界の巨大産業文明は大崩壊…。世界各地の大都市部は荒廃したスラム街状態であり彼方此方が暴徒化した人間達の魔窟状態だったのである。当然として秩序は皆無であり暴徒化した生存者達は食糧の争奪戦…。殺し合ったのである。世界全体が弱肉強食の大混乱期時代であったが…。新世界の主導権掌握を主目的に活動する大規模武装勢力が世界各地の彼方此方に誕生し始める。彼等は荒廃した新世界の主導権掌握を主目的に行動を開始したのである。とある某月某日の真夜中…。東南地帯の大陸に存在する亜大陸では複数の武装勢力が衝突したのである。
「突撃隊!敵軍を蹴散らせよ!」
主戦場は砂漠化した大平原であり周囲の様子は容易に確認出来る。武装集団の部隊長らしき人物の合図と同時に軍隊用のサバイバルナイフと護身用のハンドガンを装備した迷彩服の戦闘員達がとある敵軍の駐留地に突入する。
「ん!?奴等は万民解放軍の突撃隊だぞ!」
万民解放軍とは小規模の自治領〔万民解放区〕を実効支配する新世界有数の大規模武装集団…。新世界の主導権掌握を主目的に活動する軍閥の一大勢力である。駐留地の表門を警備する二人の警備兵が万民解放軍の突撃隊を確認する。
「敵襲だ!敵襲だぞ!」
睡眠中だった大勢の戦闘員達が即座に反応したのである。
「敵襲だと!?万民解放軍の奴等だな!」
「奴等の襲撃か!?奇襲とは卑劣だな…」
突撃隊の人数は推計三百人前後…。相対する駐留地の守備隊は推計五百人規模であり総人員は万民解放軍を上回る。
「防衛戦だ!防衛戦を開始せよ!」
駐留地内部では両勢力による銃撃戦が開始される。戦闘開始から二分間が経過…。双方で合計二百人以上の死傷者が続出する。
新世界戦争 ( No.77 )
日時: 2024/02/08 19:07:38
名前: 戦艦零号

「回転型機関砲を用意しろ…」
駐留地の守備隊は六連発の回転型機関砲を配備したのである。
「此奴で万民解放軍の奴等を蹴散らしちまえ!弾丸をぶっ放せ!」
回転型機関砲の乱射により十数人もの突撃隊を死傷させる。戦力では防衛戦を徹底する駐留地守備隊が圧倒的に有利であり万民解放軍の突撃隊は戦力が半減…。撤退を余儀無くされる。
「全滅しちまう!逃げろ!」
戦意喪失により万民解放軍の突撃隊は敵前を逃亡する戦闘員達が出始め…。何人かの戦闘員が自軍の陣地へと戻ったのである。
「貴様達!?何故戦場から戻ったのだ!?誰が戻れと命令した!?」
怒号する総大将に逃亡した戦闘員達は恐る恐る…。
「ですが総大将…今回の戦闘は圧倒的に不利ですぜ…」
「多勢に無勢ですぜ!総大将!サバイバルナイフとハンドガンだけでは奴等には対抗出来ませんぜ…俺達は一度出直して…」
「黙れ!敵前逃亡は重罪だぞ!」
総大将は護身用のハンドガンで一人の戦闘員を射殺する。
「今度は誰が射殺されたいか?返答しろ…」
「ひっ!」
一人の戦闘員が銃殺され…。逃亡した周囲の戦闘員達が畏怖したのである。
「貴様等は泣く子も黙る万民解放軍の勇士達なのだぞ!死にたくなければ即刻主戦場に戻れ…戻らなければ即刻射殺する!」
戦闘員達は極度の恐怖心からかビクビクした様子であり全身が膠着する。
「貴様等…」
『役立たずの弱卒が…』
彼等の様子に総大将は呆れ果てる。すると総大将の背後より…。
「【ボルファティウス】…こんな弱卒だけで戦闘に勝利するなんて夢物語だぞ…」
総大将ボルファティウスの背後にはフードを被った小柄の人物が佇立する。
「誰かと思いきや…貴様は最精鋭の【ブルータルキラー】か…」
「えっ!?」
「ブルータルキラーって…」
ブルータルキラーの名前に周囲の戦闘員達は驚愕したのである。
新世界戦争 ( No.78 )
日時: 2024/02/08 19:10:31
名前: 戦艦零号

「此奴は…伝説の殺し屋の…」
「本物なのかよ?本物のブルータルキラーなのか?」
ブルータルキラーとは荒廃した新世界各地で活躍する伝説の殺し屋…。残虐非道の暗殺者として各地で畏怖される。世界的にも有名であるが今現在彼自身に関連する詳細は不明瞭でありブルータルキラーの正体を熟知する人物は少数である。
「此奴は最近配属させた万民解放軍にとって最強の即戦力であり俺達の最精鋭だ…伝説の殺し屋であるブルータルキラーなら百人力の大戦果は期待出来るぞ♪」
ボルファティウスは恐る恐る…。
「ブルータルキラーよ…敵軍の陣地に突入して敵兵達を殺し回るのだ…伝説の殺し屋である貴様なら出来るよな?」
「仕方ないな…」
ブルータルキラーはボルファティウスの命令を掌握すると常人をも超越した超高速移動で移動したのである。ブルータルキラーのスピードに陣地の戦闘員達はハッとする。
「ブルータルキラーは…人間なのか?」
「彼奴は怪物の間違いでは?」
するとボルファティウスは陣地の戦闘員達に解説し始める。
「ブルータルキラーの正体は〔ポストヒューマン〕…十二年前に旧世界古代人達が創造した新人類の一人だぞ…」
「ポストヒューマンって?」
ポストヒューマンとは旧世界の高度の科学技術により創造された人工性生命体…。所謂人造人間の総称化である。世界最終戦争によりポストヒューマンに関連する大半の資料と研究施設は焼失したが…。一部の残存資料ではポストヒューマンは人間を超越した身体能力と不老長寿の肉体である記述のみは現存する。
「ですが総大将…怪物みたいな百人力の兵隊を味方に出来ましたね…」
「ブルータルキラー…彼奴は単純に戦闘と殺戮さえ出来れば満足らしいからな…」
『何よりも狂戦士のブルータルキラーを万民解放軍の一兵卒として扱えるのは奇跡だったな…』
新世界戦争 ( No.79 )
日時: 2024/02/08 19:12:31
名前: 戦艦零号

野心家のボルファティウスにとって自身の目的の遂行にブルータルキラーの好戦的性格は非常に好都合だったのである。同時刻…。ブルータルキラーは数秒間で守備隊の駐屯地に到達する。
「なっ!?此奴は敵軍の新手か!?」
「常人以上のスピードだったぞ!此奴は本当に人間なのか!?」
ブルータルキラーのスピードに最前線の敵味方の戦闘員達は強豪のブルータルキラーに注目したのである。直後…。改造された両手の義手先端から銀色の鉤爪が出現する。
「戦闘を開始する…」
ブルータルキラーは神速の身動きで敵兵に急接近したかと思いきや…。変形させた鉤爪で斬撃したのである。ブルータルキラーは数秒間で三人の敵兵を殺害…。床面にはバラバラに斬撃された肉片やら鮮血が飛散する。
「うわっ!此奴は怪物だ!」
防衛隊の戦闘員達はブルータルキラーに畏怖したのか護身用の機関銃は勿論…。回転型機関砲でブルータルキラーに攻撃を集中させる。
「集中攻撃だ!怪物の兵士を打っ殺せ!」
数百発もの弾丸がブルータルキラーに集中するも…。ブルータルキラーは神速の身動きで弾丸を回避したのである。
「なっ!?敵兵は一瞬で…」
「消失したぞ…怪物は一体…」
一瞬の身動きでブルータルキラーは敵軍の銃撃を回避…。防衛達の戦闘員達は周囲を警戒するのだがブルータルキラーの姿形は確認出来ない。
「敵軍の強兵は!?」
すると回転型機関砲を装備する戦闘員の背後より…。
「えっ…」
新世界戦争 ( No.80 )
日時: 2024/02/08 19:15:08
名前: 戦艦零号

ブルータルキラーは鉤爪で戦闘員を瞬殺する。ブルータルキラーの大攻勢により形勢は完全に逆転…。一時的に戦意喪失した万民解放軍の突撃隊であるがブルータルキラーの参戦によって彼等の士気が発揚したのである。突撃隊の猛反撃が開始される。十数分間の戦闘で駐留地の守備隊は撤退を開始…。彼等の駐留地は万民解放軍に占拠されたのである。今回の夜襲作戦で万民解放軍は二百人以上の戦闘員が死傷…。一方の駐留地守備隊は百五十人以上の戦闘員が死傷したのである。戦闘に辛勝した万民解放軍は駐留地に放置された多数の重火器を戦利品として確保…。五十五人もの敵軍戦闘員を捕虜として拘束したのである。戦闘終了後…。ボルファティウスは笑顔でブルータルキラーに近寄る。
「見事だったぞ♪ブルータルキラー♪貴殿の孤軍奮闘で敵軍の駐留地を無事に占領出来たのだ!大戦果だぞ♪」
初戦の大戦果にボルファティウスは大喜びしたのである。
「ブルータルキラーよ…貴殿は全軍の次期総帥候補に相応しい存在なのだ♪単なる一兵卒では勿体無い人材だぞ…」
「えっ!?ブルータルキラーが次期総帥候補って…」
「初戦で次期総帥に任命されるなんて凄過ぎる…ブルータルキラーは別格だな…」
周囲の戦闘員達は驚愕する。
「実際…今回の戦闘ではブルータルキラーが参戦しなかったら俺達は完全に敗北しただろうからな…怪物のブルータルキラーが万民解放軍の次期総帥に任命されるのも当然だろうよ…」
するとブルータルキラーは無表情で…。
「何が次期総帥候補だ…俺にとって次期総帥なんて地位は無価値だな…」
次期総帥の地位を無価値であると断言する。
「無価値だと?」
ボルファティウスは勿論…。周囲の戦闘員達はハッとする。

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