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神龍伝説
日時: 2024/08/17 22:11:41
名前: 黒狼武者

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メンテ

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桜花姫の変遷について・・・ ( No.1 )
日時: 2024/07/16 16:50:27
名前: 黒狼武者

2017年4月上旬
椿姫※仮名

2020年9月上旬
タイトル【椿姫】から【桜花姫】に名称変更

2022年4月7日
本編投稿日

2023年4月7日
一周年記念

2024年4月7日
二周年記念

2024年6月24日
作者の名称【戦艦零号】から【黒狼武者】に変更
メンテ
エルピスコロニア ( No.2 )
日時: 2024/07/18 21:53:36
名前: 黒狼武者

第一話

奇襲攻撃
人類史上最大級の大戦争…。旧世界最終戦争から十二年後の出来事である。史上最悪の大量破壊兵器により旧世界の巨大高度文明は大崩壊…。世界各地の大都市部は荒廃したスラム街状態であり全世界の彼方此方が暴徒化した人間達の魔窟だったのである。当然として秩序は皆無であり生存者達は食糧品の争奪戦…。殺し合ったのである。世界全体が弱肉強食の大混乱期時代であったが…。〔エルピスコロニア〕と命名される小大陸では大量破壊兵器の悪影響が皆無であり大勢の生存者達が小大陸エルピスコロニアに移住したのである。半年間も経過すればエルピスコロニアの各地に無数の村落が形成され…。一部の地域では小規模の文明社会が再構築されたのである。各地に小規模の復興都市が形成されてより二年間が経過…。遠方の大陸より地球救世軍と名乗る大規模武装集団が小大陸エルピスコロニアに上陸したのである。彼等は圧倒的武力で各地の村落を占拠…。大勢の村民達を抑圧したのである。地球救世軍の上陸から半年後…。北方地帯では別の大規模武装勢力が出現する。彼等は地球救世軍に宣戦布告…。エルピスコロニア内地で二大勢力による大事変が勃発したのである。
「突撃隊!敵軍を蹴散らせよ!」
時間帯は真夜中の深夜帯…。主戦場は砂漠化した大平原であり周囲の様子は容易に確認出来る。武装集団の部隊長らしき人物の合図と同時に軍隊用のサバイバルナイフと護身用のハンドガンを装備した迷彩服の戦闘員達がとある敵軍の駐留地に突入する。
「ん!?奴等は万民解放軍の突撃隊だぞ!」
メンテ
エルピスコロニア ( No.3 )
日時: 2024/07/18 21:56:22
名前: 黒狼武者

万民解放軍とは小規模の自治領〔万民解放区〕を実効支配する新世界有数の大規模武装集団…。新世界の主導権掌握を主目的に活動する軍閥の巨大勢力である。今現在万民解放軍はエルピスコロニアの北方地帯を占拠…。万民解放区の支配領域は日に日に拡大化したのである。
「ん?」
「彼等は?」
地球救世軍駐留地の表門を警備中の二人の警備兵が万民解放軍の突撃隊を確認する。
「敵襲だ!敵襲だぞ!」
睡眠中だった大勢の戦闘員達が即座に反応したのである。
「敵襲だと!?万民解放軍の奴等だな!」
「奴等の襲撃か!?奇襲とは卑劣だな…」
突撃隊の人数は推計三百人前後…。相対する駐留地の地球救世軍守備隊は推計六百人規模であり総人員は万民解放軍を上回る。
「防衛戦だ!防衛戦を開始せよ!」
地球救世軍の戦闘員達は即座に護身用のハンドガンで応戦…。駐留地内部では両勢力による銃撃戦が開始される。戦闘開始から五分間が経過…。双方で合計二百人以上の死傷者が続出する。
「回転型機関砲を用意しろ…敵軍を撃退するのだ!」
駐留地の地球救世軍守備隊は六連発の回転型機関砲を配備したのである。
「此奴で万民解放軍の奴等を蹴散らしちまえ!弾丸をぶっ放せ!」
回転型機関砲の乱射により十数人もの突撃隊を死傷させる。戦力では防衛戦を徹底する地球救世軍守備隊が圧倒的に有利であり万民解放軍の突撃隊は戦力が半減…。
「畜生が…」
「奴等…想像以上に手強いな…」
万民解放軍の装備品はサバイバルナイフとハンドガンのみであり地球救世軍と比較すれば貧相だったのである。地球救世軍守備隊の予想以上の抵抗により突撃隊の戦闘員達は疲弊する。
「全滅しちまう!逃げろ!」
メンテ
エルピスコロニア ( No.4 )
日時: 2024/07/18 21:58:24
名前: 黒狼武者

彼等の猛反撃によって万民解放軍突撃隊は撤退を余儀無くされる。戦意喪失により万民解放軍の突撃隊は敵前を逃亡する戦闘員達が出始め…。十数人もの戦闘員達が自軍の陣地へと戻ったのである。
「なっ!?貴様達!?」
独断で撤退した戦闘員達に総大将は怒号し始める。
「何故戦場から戻ったのだ!?誰が陣地に戻れと命令した!?」
怒号する総大将に逃亡した戦闘員達は恐る恐る…。
「ですが総大将…今回の戦闘は圧倒的に不利ですぜ…」
「多勢に無勢ですぜ!総大将!サバイバルナイフとハンドガンだけでは奴等には対抗出来ませんぜ…俺達は一度出直してから…」
「黙れ!私に命令するな!敵前逃亡は重罪だぞ!」
総大将は護身用のハンドガンで一人の戦闘員を射殺する。
「今度は誰が射殺されたいか?返答しろ…」
意見した一人の戦闘員が銃殺され…。
「ひっ!」
「えっ…総大将…」
逃亡した周囲の戦闘員達が畏怖したのである。
「貴様等は泣く子も黙る万民解放軍の勇士達なのだぞ!死にたくなければ即刻主戦場に戻れ…戻らなければ即刻射殺する!」
戦闘員達は極度の恐怖心からかビクビクした様子であり全身が膠着する。
「貴様等…」
『役立たずの弱卒風情が…やっぱりこんな連中では期待出来ないな…』
弱腰の彼等の様子に総大将は呆れ果てる。現実問題…。万民解放軍の戦闘員達は大半が其処等の破落戸で構成された破落戸集団であり大戦果は期待出来ない。対する地球救世軍は旧世界最終戦争で活躍した各国家の正規軍人達である。実戦経験も士気も自軍とは段違いである。すると総大将の背後より…。
「【フィルドルク】…こんな弱卒だけで戦闘に勝利するなんて夢物語だぞ…」
総大将フィルドルクの背後にはフードを被った小柄の人物が佇立する。
「誰かと思いきや…貴殿は最精鋭の【ストレイダス】か…」
「えっ!?」
「ストレイダスって…」
メンテ
エルピスコロニア ( No.5 )
日時: 2024/07/18 22:00:27
名前: 黒狼武者

ストレイダスの名前に周囲の戦闘員達は驚愕したのである。
「此奴は…伝説の殺し屋の…」
「本物なのかよ?此奴は本物のストレイダスなのか?」
「如何してストレイダスがこんな場所に?」
ストレイダスとは荒廃した新世界各地で活躍する伝説の殺し屋…。残虐非道の暗殺者として知られる。世界各地の無頼漢達から畏怖されたのである。ストレイダスは世界的にも有名であるが…。今現在彼自身に関連する出自やら詳細は不明瞭でありストレイダスの正体を熟知する人物は少数である。一説では傭兵として世界最終戦争で活躍したとの噂話も存在する。
「此奴は最近配属させた万民解放軍にとって最強の即戦力であり俺達の最精鋭なのだ…伝説の殺し屋であるストレイダスならば百人力の大戦果は期待出来るだろう♪」
フィルドルクは恐る恐る…。
「ストレイダスよ…敵軍の陣地に突入して思う存分に敵兵達を殺し回るのだ…伝説の殺し屋である貴様なら出来るよな?」
「仕方ないな…」
ストレイダスはフィルドルクの命令を掌握すると常人をも超越した超高速移動で移動したのである。ストレイダスの高スピードに陣地の戦闘員達はハッとした表情で驚愕する。
「ストレイダスは…人間なのか?」
「彼奴は怪物の間違いでは?」
「現実なのか…」
周囲の者達は先程の光景が現実なのか幻覚なのか混乱したのである。するとフィルドルクは陣地の戦闘員達に解説し始める。
「ストレイダスの正体は〔ポストヒューマン〕…旧世界の科学者達が創造した新人類の一人だぞ…」
「ポストヒューマンって?」
メンテ
エルピスコロニア ( No.6 )
日時: 2024/07/18 22:02:33
名前: 黒狼武者

ポストヒューマンとは旧世界の高度の科学技術によって創造された人工性生命体…。所謂人造人間の総称化である。世界最終戦争によりポストヒューマンに関連する大半の資料と研究施設は焼失したものの…。一部の残存資料ではポストヒューマンは人間を超越した身体能力と不老長寿の肉体である記述のみは現存する。
「ですが総大将…怪物みたいな百人力の兵隊を味方に出来ましたね…」
「ストレイダス…彼奴は単純に戦闘と殺戮さえ出来れば満足らしいからな…」
野心家のフィルドルクにとって自身の目的の遂行にストレイダスの好戦的性格は非常に好都合だったのである。
『何よりも狂戦士のストレイダスを万民解放軍の一兵卒として扱えるのは奇跡だったな…彼奴一人で戦局を左右するからな…正直ストレイダス以外は…』
フィルドルクにとってストレイダスが重要である一方…。ストレイダス以外の人員は単なる役立たずの手駒だったのである。同時刻…。ストレイダスは数秒間で地球救世軍守備隊の駐屯地に到達する。
「なっ!?此奴は敵軍の新手か!?」
「常人以上の高スピードだったぞ!此奴は本当に人間なのか!?」
ストレイダスの高スピードに最前線の敵味方の戦闘員達は強豪のストレイダスに注目したのである。直後…。
「仕方ないな…」
改造された両腕の機械義手先端から銀色の鉤爪が出現する。
「戦闘を開始する…」
ストレイダスは神速の身動きで敵兵に急接近したかと思いきや…。変形させた鉤爪で斬撃したのである。ストレイダスは数秒間で三人の敵兵を殺害…。床面にはバラバラに斬撃された肉片やら鮮血が飛散する。ストレイダスは人間を超越した存在であり最早人型の殺人兵器同然だったのである。
「うわっ!此奴は怪物だ!」
地球救世軍の戦闘員達はストレイダスに畏怖したのか護身用の機関銃は勿論…。回転型機関砲でストレイダスに攻撃を集中させる。
メンテ
エルピスコロニア ( No.7 )
日時: 2024/07/18 22:04:52
名前: 黒狼武者

「集中攻撃だ!怪物の兵士を打っ殺せ!」
数百発もの弾丸がストレイダスに集中するものの…。ストレイダスは神速の身動きで弾丸を回避したのである。
「なっ!?敵兵は一瞬で…怪物なのか!?」
「消失したぞ…怪物みたいな兵士は一体!?」
一瞬の身動きでストレイダスは敵軍の銃撃を回避…。地球救世軍の戦闘員達は周囲を警戒するのだがストレイダスの姿形は確認出来ない。
「敵軍の怪物みたいな兵士は!?」
すると回転型機関砲を装備する戦闘員の背後より…。
「えっ…」
ストレイダスは鉤爪で地球救世軍の戦闘員を瞬殺する。
「新兵が敵軍の戦力を無力化したぞ!」
「反撃開始だ!」
ストレイダスの大攻勢により形勢は完全に逆転…。一時的に戦意喪失した万民解放軍の突撃隊であるがストレイダスの参戦によって彼等の士気が発揚したのである。突撃隊の猛反撃が開始される。十数分間の戦闘で駐留地の地球救世軍守備隊は撤退を開始…。彼等の駐留地は万民解放軍に完全占拠されたのである。結果的に今回の夜襲作戦で万民解放軍は二百人以上の戦闘員が死傷…。一方地球救世軍の駐留地守備隊は百五十人以上の戦闘員が死傷したのである。戦闘に辛勝した万民解放軍は地球救世軍の駐留地に放置された多数の重火器やら装甲車を戦利品として確保出来…。五十五人もの敵軍戦闘員を捕虜として拘束したのである。戦闘終了後…。
「見事だったぞ♪ストレイダス♪貴殿の孤軍奮闘で敵軍の駐留地を無事に占領出来たのだ!大戦果だぞ♪」
フィルドルクは笑顔で功労者のストレイダスに近寄る。予想以上の大戦果にフィルドルクは大喜びしたのである。
「ストレイダスよ…貴殿は全軍の次期総帥候補に相応しい存在なのだ♪単なる一兵卒では勿体無い人材だぞ…」
「えっ!?新兵なのに…ストレイダスが次期総帥候補って…」
メンテ
エルピスコロニア ( No.8 )
日時: 2024/07/18 22:07:18
名前: 黒狼武者

「初戦で次期総帥に任命されるなんて凄過ぎる…ストレイダスは別格だな…」
周囲の戦闘員達は新兵のストレイダスに驚愕する。
「実際…今回の戦闘ではストレイダスが参戦しなかったら俺達は完全に敗北しただろうからな…怪物のストレイダスが万民解放軍の次期総帥に任命されるのも当然だろうよ…今回は此奴の応戦で逆転出来たからな…」
するとストレイダスは無表情で…。
「何が次期総帥候補だ…俺にとって次期総帥なんて地位は無価値だな…」
ストレイダスは次期総帥の地位を無価値であると断言する。
「無価値だと?」
フィルドルクは勿論…。周囲の戦闘員達もハッとした表情で愕然とする。
「ストレイダスよ…万民解放軍の次期総帥候補は大名誉なのだぞ!貴殿は新時代の覇者として全世界を掌握したくないのか!?全世界の主導権を掌握出来る絶好のチャンスなのだぞ…」
現実問題…。今現在は全世界が荒廃化した状態であり万民解放軍にとって脅威なのは圧倒的武力を保持する地球救世軍のみである。フィルドルクの問い掛けに…。
「全世界の覇者なんて殺し屋の俺には無縁だな…次期総帥候補なら俺以外の奴等にでも譲渡しろ…」
ストレイダスは無関心そうな態度で返答したのである。
「俺は思う存分に戦闘と殺戮さえ出来れば大満足だ…総帥なんて面倒なだけだ…」
実際ストレイダスに思想は勿論…。野心は皆無でありストレイダスは最前線で戦闘さえ出来れば大満足だったのである。
「ストレイダス…」
『一兵卒としては情的だが…此奴は気難しい性格だな…』
フィルドルクは内心不服であったが…。
「ストレイダスが暴れ回りたければ思う存分に暴れ回るのだ…」
『恐らく今後も各地で戦闘が頻発するだろうからな…』
大戦闘に勝利した万民解放軍は本拠地の万民解放区へと戻ったのである。
メンテ
エルピスコロニア ( No.9 )
日時: 2024/07/18 22:09:40
名前: 黒狼武者

第二話

極秘任務
地球救世軍の駐屯地を占拠してより三日後…。地下壕の密室にてフィルドルクとストレイダスは合流したのである。
「ストレイダスか…」
「俺に用事か?フィルドルク…」
ストレイダスは無表情で返答する。
「其方に極秘の単独任務だ…」
「俺に極秘の単独任務だと?」
「嗚呼…」
フィルドルクは数秒間沈黙するのだが…。恐る恐る発言する。
「ストレイダス…今回の任務内容だが…」
フィルドルクはストレイダスに任務内容を説明したのである。
「東方地帯に存在するスラム街は地球救世軍によって占拠された状態なのだ…」
東方地帯のスラム街には数十人規模の地球救世軍が軍事拠点として利用…。今現在では地球救世軍の魔窟状態だったのである。此処を放置し続ければ先日占拠した駐屯地を奪還され…。場合によっては万民解放軍本拠地の万民解放区が彼等によって攻略される可能性も否定出来ない。
「先日の戦闘で多人数は動員出来ないのだ…大変かも知れないが…其方が単独でスラム街の地球救世軍を一蹴出来ないか?」
万民解放軍は先日の戦闘で大勢の戦闘員達が死傷…。一度の戦闘で数百人規模の軍勢は動員出来なかったのである。
「スラム街の奴等を一蹴するだけか?楽勝だな…」
ストレイダスの返答にフィルドルクは安堵する。
「其方には期待するぞ♪ストレイダス♪」
『此奴の性格が好戦的なのが何よりだな…』
フィルドルクは内心ストレイダスの様子にホッとしたのである。
「今回の任務が成功すれば…貴殿には報酬として一年分の食糧品を提供するぞ♪」
フィルドルクはストレイダスに報酬を提示するのだが…。
「フィルドルク…俺に報酬は不要だ…」
報酬は不要であると断言する。
「報酬が不要だと?」
「俺は戦闘さえ出来れば満足だからな…」
ストレイダスは無表情で退室したのである。
メンテ
エルピスコロニア ( No.10 )
日時: 2024/07/18 22:11:58
名前: 黒狼武者

「彼奴…戦闘以外では本当に無関心だな…」
『俺としては非常に好都合なのだが…』
ストレイダスは戦闘以外の物事には無関心でありフィルドルクは内心好都合であると感じる。十数分後…。ストレイダスは移動を開始したのである。
「場所は…東方地帯だったか…」
万民解放区から移動してより二時間後…。ストレイダスは東方地帯のスラム街らしき場所へと到達する。
「如何やら此処が目的地のスラム街みたいだな…」
すると迷彩服の無頼漢達がストレイダスの存在に気付いたのである。
「ん!?彼奴は!?」
「貴様は侵入者か!?」
数人の無頼漢達がストレイダスに接近する。
「貴様!此処は地球救世軍の領土だぞ!」
「此処は進入禁止区域だ!死にたくなかったら失せやがれ!」
警告されたストレイダスであるが…。
「俺の目的は…此処の制圧だ…」
ストレイダスの発言に彼等は絶句する。
「はっ?此奴…」
「制圧って…本気なのか?一人でスラム街を制圧するって?」
彼等はストレイダスの発言に呆れ果てたのである。
「であれば仕方ないな…此処からは実力行使だ…」
ストレイダスは右腕の機械義手を銃火器の形状に変形させる。
「なっ!?此奴!?」
「此奴の右腕が!?機械義手だったのか!?」
無頼漢達はストレイダスの右腕の機械義手に驚愕したのである。
「貴様は一体…何者だ?」
無頼漢の一人に問い掛けられるとストレイダスは自身の名前を名乗る。
「俺はストレイダス…殺し屋だ…」
「ストレイダスって…」
ストレイダスの名前に無頼漢達は戦慄したのである。
「此奴がポストヒューマンで…伝説の殺し屋のストレイダス…」
「本物かよ!?本当に此奴が…殺し屋のストレイダスなのか!?」
ストレイダスは無表情で右腕の砲口から黄色の閃光を射出…。
「ぐっ!」
無頼漢の一人を射殺したのである。
メンテ
エルピスコロニア ( No.11 )
日時: 2024/07/18 22:14:08
名前: 黒狼武者

「うわっ!此奴は右腕から光線を!」
ストレイダスの両腕の機械義手は銃火器にも変形させられ…。銃火器に変形させた機械義手の砲口からは高エネルギーを射出出来る特殊型高エネルギー銃器が装備される。銃器は通称〔サイコブラスター〕と呼称されストレイダスの最大の武器である。サイコブラスターはストレイダスの精神力を高エネルギーに変換…。光学系統の高エネルギー兵器として使用される。サイコブラスターのエネルギー源はストレイダス自身の精神力であり実質的には無限に高エネルギー光弾を発射出来…。火力は自由自在とされる。現段階ではサイコブラスターの最大火力は未知数とされるが…。旧世界の科学者達の見解では一撃で大都市部を焦土化させられると予想される。
「即死しろ…」
ストレイダスは右腕のサイコブラスターで弾丸サイズに縮小させた高エネルギー光弾で周囲の無頼漢達を射殺したのである。
「うわっ!此奴!?仲間を!?」
周囲の戦闘員達は無頼漢達の悲鳴に反応…。護身用の拳銃を携帯したのである。
「敵襲か!」
「敵兵を仕留めろ!」
戦闘員達は荒廃した各ビルから通信機で情報を交換…。
「狙撃しろ…」
「敵兵を殺せ…」
各ビルの戦闘員達はストレイダスを標的に狙撃したのである。
「ん?」
『奴等は…無線で情報交換か?』
一方のストレイダスは各ビルからの狙撃を察知…。超高速移動で無数の銃弾を回避したのである。
『こんな攻撃で…』
ストレイダスは右腕のサイコブラスターで各ビルに潜伏する各戦闘員達に反撃…。小威力の高エネルギー光弾で殺害したのである。
『今回も簡単だったな…』
ストレイダスは他愛無いと感じる。ストレイダスの強大さに周辺の戦闘員達は畏怖…。逃走し始める。
『奴等…撤退するのか…』
任務成功を確信した直後…。
「ん?」
前方より重厚装甲の重戦車が出現したのである。
メンテ
エルピスコロニア ( No.12 )
日時: 2024/07/18 22:16:13
名前: 黒狼武者

「今度の相手は重戦車か…」
戦車砲でストレイダスを標的に砲撃…。
『こんな程度の砲撃…俺には通用しない…』
ストレイダスは戦車砲の砲弾を容易に回避する。
『重戦車が相手なら…サイコブラスターを高出力で…』
ストレイダスは精神力を集中させたと同時に…。サイコブラスターの砲口より高エネルギーの球体を形作ったのである。
『此奴で鉄屑の塊状を破壊するか…』
サイコブラスターから高出力の高エネルギー光弾を発射…。高出力の高エネルギー光弾は前方の重戦車に直撃すると一瞬で爆散したのである。
「所詮は鉄屑の塊状…他愛無いな…」
今回のストレイダスの奇襲によって東方地帯のスラム街に暗躍する地球救世軍は事実上壊滅…。残党は撤退したのである。
「任務は成功だ…今回も楽勝だったな…」
数時間後に東方地帯のスラム街は万民解放軍の精鋭部隊によって占拠され…。戦利品として十三両の重戦車と攻撃ヘリコプター一機を鹵獲出来たのである。
メンテ
エルピスコロニア ( No.13 )
日時: 2024/07/18 22:18:24
名前: 黒狼武者

第三話

最終任務
東方地帯のスラム街を占拠してより二日後の早朝…。万民解放区の広場にて大勢の戦闘員達が集合したのである。
「万民解放軍の勇士達よ…全員…集合したな…」
総大将のフィルドルクが周囲を確認する。
「諸君等の奮闘によって地球救世軍は弱体化したからな…」
東方地帯の陥落により地球救世軍は重要拠点を消失…。海岸の本拠地へと後退したのである。
「精鋭部隊である諸君等に最終任務だ…」
最後の任務の一言に彼等は愕然とする。
「えっ…最終…」
「最終任務だって…本当なのか?」
フィルドルクは一息したのである。
「諸君等の最後の任務は…東方地帯の海岸に位置する本拠地を占拠…彼等にとって最大戦力である超弩級要塞戦艦〔ヘビーエンプレス〕を拿捕するのだ…」
超弩級要塞戦艦ヘビーエンプレスとは世界最終戦争で大活躍した超弩級戦略型ミサイル艦である。戦時下での所属は不明であるが…。今現在は地球救世軍の旗艦として利用される。全長は四百メートル規模と規格外に超大型であり現場の将兵達からは難攻不落の海上移動要塞とも呼称されたのである。本艦の装甲は特殊性超硬合金ユニバースメタルが駆使され…。ユニバースメタルの重厚装甲は大量破壊兵器の超高温でもビクともしない鉄壁の強度である。本艦の兵装は多数の多目的ミサイル発射機は勿論…。甲板の前方には実弾を超音速で発射出来る電磁投射連装砲が搭載されたのである。対空用の兵装として高エネルギー機関砲八基と実弾の対空機関砲を四基搭載される。甲板の後方には艦載機として一機の大型輸送機か偵察用の小型無人機を二機搭載出来る。本艦の動力炉は特殊無限機関とされるリアクターボールであり航続距離は実質無限海里である。
「ヘビーエンプレスを確保出来れば…最早全世界を制覇したのも同然なのだ!」
メンテ
エルピスコロニア ( No.14 )
日時: 2024/07/18 22:20:26
名前: 黒狼武者

ヘビーエンプレスには大都市部をも一撃で焦土化させられる特殊弾頭ミサイルを搭載したとの噂話も確認出来…。地球救世軍から本艦を拿捕出来れば全世界の主導権獲得も容易とされる。
「今回の任務が成功すれば…新時代の覇者は俺達で確定だからな!」
フィルドルクの発言に戦闘員達の戦意が発揚し始める。
「俺達が新世界の覇者か!」
「ワクワクするな♪」
戦闘員達はワクワクした様子であったが…。フィルドルクは彼等の様子に一瞬ニヤリと冷笑したのである。
『いい気味だな♪所詮貴様等破落戸は俺にとって手駒同然なのだ♪こんな奴等でも陽動作戦では役立つだろうよ♪』
フィルドルクにとって彼等は手駒以下の存在であり自身の判断で不要であると判断した者達を選出…。精鋭部隊として集合させたのである。
『今回の作戦で破落戸連中が一掃されれば食糧問題は解決だな♪』
今回の作戦は表向きこそヘビーエンプレスの拿捕であるが…。本来の目的は部下達に対する食糧問題の打開である。
『地球救世軍のヘビーエンプレスはストレイダスに一任すれば大丈夫だろう…一石二鳥だな♪』
主力のストレイダスには事前にヘビーエンプレスの拿捕を要請…。彼に承諾させたのである。翌日の早朝…。万民解放軍の精鋭部隊は総勢四百人以上の総人員と現存する最大戦力で地球救世軍本拠地へと進撃したのである。彼等は本拠地の万民解放区から移動してより四時間後…。精鋭部隊は目的地とされる東方地帯の海岸へと到達したのである。
「ひょっとして海岸の大型船が…目的のヘビーエンプレスか?」
「此奴は想像以上の巨大さだ…ヘビーエンプレスは本物の移動要塞だな…」
「此奴が過去の大戦争で活躍した巨大戦艦か…地球救世軍の奴等はこんな代物を保有するとは…」
メンテ
エルピスコロニア ( No.15 )
日時: 2024/07/18 22:22:33
名前: 黒狼武者

万民解放軍の戦闘員達は海岸に停泊中のヘビーエンプレスに驚愕する。すると戦闘員の一人が恐る恐る…。
「彼奴は?」
「彼奴って?誰だよ?」
「ストレイダスだよ…ストレイダスの野郎は?」
「えっ…ストレイダスだって?」
今回の大作戦では随一の最精鋭であるストレイダスが不在だったのである。
「彼奴…一人で逃げちまったのかよ!?」
「ストレイダスの野郎!折角の最終任務で…」
「ストレイダスの野郎は気紛れなのか?今回の作戦こそ重要なのに…」
「今回の任務…ストレイダスが不在で大丈夫なのか?」
彼等はストレイダスの不在に絶望視する。すると直後である。
「えっ…」
本拠地である軍港に停泊中の超弩級要塞戦艦…。ヘビーエンプレスが攻撃を開始する。甲板より対地ミサイルが多数発射されたのである。
「多数のミサイル攻撃だ!」
「逃げろ!」
対地ミサイルの飽和攻撃により万民解放軍精鋭部隊は総崩れ…。十数発もの対地ミサイルの着弾により合計三百人もの戦闘員達が死傷したのである。
「今度は敵艦の主砲が起動し始めたぞ!」
今度は主砲である電磁投射連装砲で砲撃…。一度の砲撃で二百人以上の戦闘員達が即死したのである。電磁投射連装砲の砲撃により推定二キロメートルの地面が陥没…。即死した戦闘員達は遺体が完膚なきまでに蒸発したのである。実質ヘビーエンプレスの飽和攻撃によって万民解放軍精鋭部隊は壊滅…。残存した大半の戦闘員達が恐怖心で主戦場から逃亡し始めたのである。
メンテ
エルピスコロニア ( No.16 )
日時: 2024/07/18 22:24:33
名前: 黒狼武者

第六話

拿捕
万民解放軍精鋭部隊が撤退を開始し始めた同時刻…。ヘビーエンプレス艦内では地球救世軍の戦闘員達がホログラム装置により立体化された戦場の映像を観戦したのである。
「此奴は圧倒的だ…万民解放軍の地上部隊は実質総崩れか…」
「やっぱり俺達の圧勝だな♪地上部隊程度で最強の海上移動要塞…ヘビーエンプレスに真正面から挑戦するなんて自殺行為だぜ♪」
「陸上部隊はこんな奴等を相手に後退させられたのか?」
彼等は冷笑し始める。すると一人の戦闘員が恐る恐る…。
「俺達の最終手段…特殊弾頭で奴等の本拠地を一掃させないか?形成逆転のチャンスだぜ…万民解放区を陥落させれば俺達の天下だぞ…」
「特殊弾頭か…最早奴等に手加減は不要だな…」
彼等は特殊弾頭の使用に賛成すると早速発射の準備を開始する。
「特殊弾頭の安全装置を解除するか♪攻撃目標は…本拠地の万民解放区だな…」
特殊弾頭の安全装置を解除する寸前…。艦橋上部に設置された高性能型レドームが反応したのである。
「ん?レドームが反応したぞ…」
「一体何事だ?」
一人の乗組員が艦内のホログラム装置を作動させる。
「ん?此奴は味方の攻撃ヘリコプターだろうか?」
ホログラム装置は立体化された攻撃ヘリコプターを映写させたのである。
「レドームは攻撃ヘリコプターに反応したのか…」
「此奴は味方の機体だが…敵軍に鹵獲された攻撃ヘリコプターだぞ…此奴は敵軍の新手だろうか?」
後方の上空より…。万民解放軍に鹵獲された一機の攻撃ヘリコプターがヘビーエンプレスに急接近したのである。
「奴等の残党か?一機の攻撃ヘリコプターで接近するなんて…自爆攻撃でも仕掛けるのか?」
「手加減は不要だ…敵機を撃墜しろ…」
メンテ
エルピスコロニア ( No.17 )
日時: 2024/07/18 22:26:38
名前: 黒狼武者

甲板に搭載された対空用の高エネルギー機関砲が作動し始め…。上空の攻撃ヘリコプターを標的に高エネルギーの光弾が射出されたのである。高エネルギー光弾は数秒間で攻撃ヘリコプターに直撃…。上空にて機体は爆散したのである。
「攻撃ヘリコプターを撃墜したな…」
「当然だろう…攻撃ヘリコプター一機で挑戦するとは無謀なのだ…」
「兎にも角にも…特殊弾頭で奴等の本拠地を攻撃して…」
特殊弾頭を発射する直前…。艦内の警報装置が作動したのである。
「ん!?警報装置が作動したぞ!」
「今度は一体何事だ!?」
突然の警報装置の作動にブリッジ内部の乗組員達は動揺し始める。数秒後…。何者かがブリッジ内部に侵入したのである。
「なっ!?貴様は一体何者だ!?」
「敵兵か!?如何してこんな場所に…」
大勢の乗組員達が動揺するのだが…。一人の乗組員が冷静に問い掛ける。
「敵兵がこんな場所に潜入するとは…貴様は何者だ?」
乗組員達の問い掛けに侵入者は名前を名乗り始める。
「俺は…ストレイダス…」
ストレイダスの名前に乗組員達は畏怖したのである。
「ストレイダスって…貴様が伝説の殺し屋の…」
「此奴が怪物みたいな兵士か…近頃は東方地帯のスラム街を一人で制圧したとか…」
ストレイダスの存在は地球救世軍でも有名であり怪物みたいな兵士として知られる。
「敵軍の本命は…此奴だったか?」
「であれば地上の大部隊は陽動だったのか…」
大半の者達が恐怖心で全身が身震いする。
「狼狽えるな!こんな野郎!」
一人の乗組員が拳銃を携帯したのである。一方のストレイダスは呆れ果てる。
「愚か者が…」
ストレイダスは右腕を銃器に変形させるとサイコブラスターから小威力の高エネルギー光弾を発射…。乗組員の一人をサイコブラスターで殺害したのである。
「今度は…誰が死にたいか?」
メンテ
エルピスコロニア ( No.18 )
日時: 2024/07/18 22:28:54
名前: 黒狼武者

ストレイダスは周囲の者達に無表情で問い掛ける。乗組員達は警戒した様子で恐る恐るストレイダスに投降…。
「降参だ…俺達は抵抗しない…」
「本艦も放棄するからよ…俺はこんな場所で死にたくない…」
彼等はストレイダスに命乞いしたのである。
「命乞いか…」
ストレイダスは当初こそ彼等を殺そうかと思考するのだが…。
『情けない奴等だ…こんな無価値の奴等を打っ殺しても面白くないな…』
ストレイダスにとっては戦闘こそが唯一の道楽であり無抵抗の人間を殺害するのは面白くないと思考する。
「貴様等…俺の気紛れで命拾いしたな…」
するとストレイダスはブリッジ内部から退室したのである。ブリッジ内部の乗組員達は命拾い出来…。安堵したのである。
「はぁ…一瞬ストレイダスに殺されるかと…」
「彼奴が相手では…正直何を仕出かすか…」
「如何する?ストレイダスが相手だと此の先…投降する以外に…」
「止むを得ないな…」
彼等は不本意であるが…。万民解放軍への投降を決定したのである。戦闘終了後…。ストレイダスの奇襲によって今回の戦闘も万民解放軍の辛勝に終結したのである。万民解放軍は精鋭部隊こそ陽動作戦で壊滅するのだが…。攻撃ヘリコプターによるストレイダスの艦内突入により超弩級要塞戦艦ヘビーエンプレスは無力化されたのである。今回の戦闘により地球救世軍は全面的に投降…。残存戦力と各人員は万民解放軍の戦闘員として吸収されたのである。超弩級要塞戦艦ヘビーエンプレスを拿捕した万民解放軍は目標の第一段階であったエルピスコロニア全域の国家化に成功…。万民解放軍総大将のフィルドルクはエルピスコロニアの大総統として君臨したのである。
メンテ
エルピスコロニア ( No.19 )
日時: 2024/07/18 22:31:04
名前: 黒狼武者

最終話

攻略目標
超弩級要塞戦艦ヘビーエンプレス強奪作戦から二日後の真昼…。フィルドルクとストレイダスは地下壕の密室で対談する。
「見事だったぞ♪ストレイダス♪其方の大活躍によって私はエルピスコロニア全域の主導権を掌握出来たのだ♪」
フィルドルクは万民解放軍の勝利は勿論…。念願だったエルピスコロニアの主導権掌握に大満足の様子であり一日中上機嫌だったのである。
「其方は大勝利の功労者であるからな♪ストレイダスには感謝しても感謝し切れない♪是非とも其方には万民解放軍の次期総帥を任命したいな♪」
一方のストレイダスは無関心そうな態度で発言する。
「今後は如何する?フィルドルク?」
ストレイダスの無関心の態度にフィルドルクは内心苦笑いしたのである。
『ストレイダスは本当に無関心だな…』
フィルドルクはストレイダスの問い掛けに返答する。
「目的の第一段階は無事に達成出来たが…最終目標である全世界制覇には程遠いからな…今後も其方の協力が必要不可欠だろう…」
今現在世界各地は荒廃化した状態であり武装勢力やら破落戸集団が彼方此方に小規模の拠点を構築…。一定の勢力圏を支配した状態だったのである。
「前回の大作戦で俺達はヘビーエンプレスと相当数の人員を確保出来たからな♪今後は各大陸の上陸作戦も容易に出来るだろうからな♪」
地球救世軍から超弩級要塞戦艦ヘビーエンプレスと相当数の人員を確保した結果…。今後は海上での大規模作戦も容易に展開出来る。
「今度の作戦は如何するよ?フィルドルク…今度の任務内容は?」
ストレイダスはフィルドルクに再度問い掛ける。
「今度の攻略目標だが…極東の大海に存在する…東洋の孤島を攻略するかな♪」
「東洋の…孤島だと?」
「世界最終戦争が勃発する以前は文明社会が形成されたみたいだが…」
メンテ
エルピスコロニア ( No.20 )
日時: 2024/07/18 22:33:05
名前: 黒狼武者

世界最終戦争が勃発する以前…。極東の孤島には小規模の島国が存在したのである。極東の島国は歴史的文化財が豊富だったらしく非常に繁栄したものの…。時代の変化により幾多の繁栄と衰退を経験したのである。最終的には超大国の軍事拠点として利用され…。世界最終戦争の勃発により国全体が焦土化したのである。今現在は建造物の残骸が一部確認出来るものの…。島内は無人地帯同然である。
「真偽は不明だが…数千年前の伝承だろうか?」
「数千年前の伝承?」
極東の孤島には太古の大昔…。魔女伝説が有名であり荒廃化した新世界でも一部の生存者達が極東の魔女伝説を熟知する。
「極東の孤島では太古の大昔に荒唐無稽の魔女が存在したらしいぞ♪」
フィルドルクは興味深そうな様子で発言する。
「魔女伝説なんて…子供騙しだな…」
ストレイダスはフィルドルクの発言に呆れ果てる。
「所詮魔女なんて迷信だろうが…現実世界に魔女が存在したら面白いよな♪俺も荒唐無稽の魔女に遭遇出来るなら遭遇したい気分だよ♪」
荒唐無稽の魔女の存在を夢見るフィルドルクにストレイダスは呆れ果てた様子で凝視したのである。
『何が魔女だよ…此奴は子供みたいだな…』
フィルドルクは一息する。
「兎にも角にも…極東の孤島には現地の住民は存在しないだろうが…今度は極東の無人島を占拠する!部下達にも伝播するからな…ストレイダスは下準備するのだぞ…」
「嗚呼…」
『極東の孤島には…今現在でも荒唐無稽の魔女とやらが存在するのか?』
ストレイダスは無表情であったが…。内心極東の無人島に荒唐無稽の魔女が存在するのか興味深くなる。
完結
メンテ

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