新世界大戦 ( No.61 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:18:44
- 名前: 戦艦壱号
- 野心家のフィルドルクにとって自身の目的の遂行にストレンジキラーの好戦的性格は非常に好都合だったのである。同時刻…。ストレンジキラーは数秒間で防衛隊の駐屯地に到達する。
「なっ!?此奴は敵軍の新手か!?」 「常人以上のスピードだったぞ!此奴は本当に人間なのか!?」 ストレンジキラーのスピードに最前線の敵味方の戦闘員達は強豪のストレンジキラーに注目したのである。直後…。改造された両手の義手先端から銀色の鉤爪が出現する。 「戦闘を開始する…」 ストレンジキラーは神速の身動きで接近…。鉤爪で斬撃したのである。数秒間で三人の敵兵を殺害…。床面にはバラバラに斬撃された肉片やら鮮血が飛散する。 「うわっ!此奴は怪物だ!」 防衛隊の戦闘員達はストレンジキラーに畏怖したのか機関銃は勿論…。回転型機関砲でストレンジキラーに攻撃を集中させる。 「集中攻撃だ!怪物を打っ殺せ!」 数百発もの弾丸がストレンジキラーに集中するも…。ストレンジキラーは神速の身動きで弾丸を回避したのである。 「なっ!?一瞬で…」 「消失したぞ…怪物は一体…」 一瞬の身動きでストレンジキラーは敵軍の銃撃を回避…。防衛達の戦闘員達は周囲を警戒するのだがストレンジキラーの姿形は確認出来ない。 「敵軍の強兵は!?」 すると回転型機関砲を装備する戦闘員の背後より…。 「えっ…」
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新世界大戦 ( No.62 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:21:29
- 名前: 戦艦壱号
- ストレンジキラーは鉤爪で戦闘員を瞬殺する。ストレンジキラーの大攻勢により形勢は完全に逆転…。一時的に戦意喪失した革命解放軍の突撃隊であるがストレンジキラーの参戦によって彼等の士気が発揚したのである。突撃隊の猛反撃が開始される。十数分間の戦闘で駐留地の防衛隊は撤退を開始…。彼等の駐留地は革命解放軍に占拠されたのである。今回の夜襲作戦で革命解放軍は百二十人以上の戦闘員が死傷…。一方の駐留地防衛隊は九十人以上の戦闘員が死傷したのである。戦闘に辛勝した革命解放軍は駐留地に放置された多数の重火器を戦利品として確保…。五十五人もの敵軍戦闘員を捕虜として拘束したのである。戦闘終了後フィルドルクは笑顔でストレンジキラーに近寄る。
「見事だったぞ♪ストレンジキラー♪貴殿の孤軍奮闘で敵軍の駐留地を無事に占領出来たのだ!大戦果だぞ♪」 初戦の大戦果にフィルドルクは大喜びしたのである。 「ストレンジキラーよ…貴殿は全軍の次期総帥候補に相応しい存在なのだ♪一兵卒では勿体無い人材だぞ…」 「えっ!?ストレンジキラーが次期総帥候補って…」 「初戦で次期総帥に任命されるなんて凄過ぎる…ストレンジキラーは別格だな…」 周囲の戦闘員達は驚愕する。
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新世界大戦 ( No.63 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:23:47
- 名前: 戦艦壱号
- 「実際…今回の戦闘ではストレンジキラーが参戦しなかったら俺達は完全に敗北しただろうからな…ストレンジキラーが革命解放軍の次期総帥に任命されるのも当然だろう…」
するとストレンジキラーは無表情で…。 「何が次期総帥候補だ…俺にとって次期総帥なんて地位は無価値だな…」 次期総帥の地位を無価値であると断言する。 「無価値だと?」 フィルドルクは勿論…。周囲の戦闘員達はハッとする。 「ストレンジキラーよ…革命解放軍の次期総帥は大名誉なのだぞ!貴殿は新時代の覇者として全世界を掌握したくないのか!?」 「全世界の覇者なんて…殺し屋の俺には無縁だな…」 ストレンジキラーは無関心そうな態度で返答したのである。 「俺は思う存分戦闘と殺戮さえ出来れば満足だ…」 フィルドルクは内心不服であったが…。 「ストレンジキラーが暴れ回りたければ思う存分に暴れ回るのだ…恐らく今後も各地で戦闘が開始されるだろうからな…」 大戦闘に勝利した革命解放軍は本拠地革命解放区へと戻ったのである。
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新世界大戦 ( No.64 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:27:22
- 名前: 戦艦壱号
- 第二話
山賊要塞 砂漠化した大平原での大戦闘から五日後…。革命解放軍では最精鋭部隊が新編成されたのである。メンバーはポストヒューマンであり最精鋭の一人であるストレンジキラー以下…。十三人の精鋭達が抜擢されたのである。 「全員集合したな…」 革命解放軍本拠地にて最精鋭部隊が集結…。総大将のフィルドルクがメンバーを確認したのである。 「突然であるが…貴様達最精鋭部隊に重要任務だ…」 「はっ?俺達に重要任務だって?」 「任務内容は?」 少数精鋭であるが彼等は面倒臭そうな態度でフィルドルクに問い掛ける。 「貴様等少数精鋭は南方地帯の山賊要塞に潜入しろ…」 山賊要塞とは西方地帯に聳え立つ岩山であり難攻不落の大要塞である。近年山賊要塞と命名される岩山では大勢の武装集団が占拠…。岩山全体は要塞化され山賊要塞内部には各地で回収された多数の重火器が配備されたのである。 「今回の作戦の最終目的として…山賊要塞の占拠と要塞内部に配備された重戦車を多数強奪するのだ…最精鋭の貴様達であれば出来るよな?」 「はっ!?総大将は正気なのか!?」 任務内容にストレンジキラー以外のメンバーは猛反発する。 「俺達が少数精鋭でも…十四人だけで山賊要塞全体を占拠するなんて無茶だろ!」 「総大将…多勢に無勢だぜ…難攻不落の山賊要塞を完全占領したかったら革命解放軍全勢力で総動員するべきだ!俺達だけで山賊要塞を占領するなんて無謀過ぎるぞ…」 フィルドルクは一息したのである。 「であるからこそ最精鋭のストレンジキラーを今回の大作戦に抜擢したのだ…」 前回の戦闘でストレンジキラーの戦闘力を熟知したフィルドルクは今回の大作戦でも活躍出来ると判断する。
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新世界大戦 ( No.65 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:30:07
- 名前: 戦艦壱号
- 「ポストヒューマンであるストレンジキラーなら鬼に金棒だからな…彼ならば百人力の大戦果は期待出来る…」
「ストレンジキラーが最強の狂戦士でも…一人だけでは戦力に…」 すると直後である。ストレンジキラーは超高速移動により精鋭の一人を斬首…。即死させたのである。 「なっ!?」 「えっ…此奴…」 「ストレンジキラー…貴様!?」 地面には切断された精鋭の頭首と鮮血が流れ出る。 「ひっ!殺されちまう!」 「此奴…本当に仲間を打っ殺しやがったぞ!」 十二人の精鋭達は仲間にも容赦しないストレンジキラーに畏怖したのである。 「今度…俺に殺されたいのは誰だ?」 ストレンジキラーは無表情で十二人の精鋭達に問い掛ける。 『ストレンジキラー…』 総大将のフィルドルクもストレンジキラーの予想外の行為に一瞬動揺する。 「貴様達…今回ばかりは無謀かも知れないが…今現在革命解放軍は戦力不足なのだ…一度の戦闘に相当数の人員は配備出来ないのが現状だ…」 革命解放軍は前回の大規模戦闘で相当数の人員喪失により一度の戦闘で大勢の戦闘員達を主戦場に総動員するのは事実上不可能だったのである。 「危険である反面…今回の任務に成功すれば貴様達には報酬として一年分の食糧品と酒類を提供するからな…約束する!」 「えっ!?」 「食糧と酒類を一年分だと!?本当かよ!?」 「一か八かのチャンスだな!山賊要塞で思う存分に大暴れするか♪」 「約束だぜ♪総大将♪」 「任務に成功したら俺達に一年分の食糧と酒類を用意しやがれよ♪」 報酬の一言にストレンジキラーを除外する精鋭達の士気が発揚…。 「はぁ…」 『如何やら一安心だな…彼等が単純で安心した…』
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新世界大戦 ( No.66 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:34:24
- 名前: 戦艦壱号
- 一時的であるがフィルドルクは内心ホッとする。現実問題…。革命解放軍は慢性的に人員不足であり内輪揉めが原因で人員が喪失するのを回避したかったのである。
『生憎…ストレンジキラーには報酬は不要そうだが…』 革命解放軍全軍にとってストレンジキラーは最強の主要戦力である一方…。フィルドルクは危険人物である彼に裏切られないか極度の不安感と恐怖心を感じる。翌朝…。最精鋭部隊は西方地帯の山賊要塞へと移動を開始したのである。 「総大将の野郎も適当だよな…如何して俺達をこんな任務なんかに抜擢しやがった?正直無謀だぜ…」 最精鋭の一人が不満を愚痴り始める。 「仕方ないよ…六日前の戦闘では人員の大半を喪失したからな…当分の作戦では大人数は動員出来ないだろうよ…」 「山賊要塞の占領に成功すれば一年分の食糧をゲット出来るぞ…我慢しろよ♪」 革命解放区から西方地帯は二十キロメートルの長距離であり比較的近距離だったのである。移動を開始してより一時間半後…。彼等は目的地である西方地帯に到達したのである。 「無人地帯かよ…西方地帯は革命解放区以上に殺風景だな♪」 「当然だが人気は感じられないぜ…ゴーストタウンみたいで薄気味悪いな…」 「幽霊が出現しそうな雰囲気だな…」 「何が幽霊だよ♪子供かよ♪所詮幽霊なんて子供騙しだろうに…」 当然として西方地帯の住宅街も荒廃したゴーストタウンであり誰一人として居住者は確認出来ない。 「目的地の山賊要塞は?」 するとストレンジキラーが無表情で中心地に確認出来る巨山を指差したのである。 「ん?岩山みたいだな…」 中心地に聳え立つ岩山は標高五百メートル規模の巨山であり岩山の頂上には鉄塔が確認出来る。 「岩山が山賊要塞だな…」 小柄の戦闘員が恐る恐る…。 「山賊要塞を攻略するのであれば如何する?」
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新世界大戦 ( No.67 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:36:25
- 名前: 戦艦壱号
- 「こんな要塞であれば…直接的に真正面から突っ込むだけだ…」
今迄無言だったストレンジキラーが即答したのである。 「ストレンジキラーは正気か?真正面から突っ込むなんて…完全に自殺行為だぜ…」 「要塞に突っ込むならストレンジキラー一人で突っ込みやがれ…俺達は普通の人間だから御免だぜ…」 周囲の戦闘員達はストレンジキラーの意見に全否定する。無表情だったストレンジキラーであるが…。殺気を感じさせる表情で彼等を睥睨したのである。 「ひっ!」 『此奴…殺気か!?本気の殺意を感じるぜ…』 ストレンジキラーの殺気に戦闘員達は畏怖し始める。 「山賊要塞の敵兵達は俺が完膚なきまでに打っ殺す…貴様達雑魚は山賊要塞を占拠するのだな…」 ストレンジキラーは神速のスピードで山賊要塞へと突っ込んだのである。 「ストレンジキラーの野郎…気に入らないな…」 「彼奴…一人で突っ込んじまったな…」 現在地である住宅街から山賊要塞への距離は数キロメートルと近距離でありストレンジキラーは数秒間で到達する。 「敵陣には…」 ストレンジキラーは両目を瞑目させる。 『内部の敵兵は二百人前後か…』 ポストヒューマンとしての本能からか外部からでも瞬間的に内部に存在する生体反応を正確にキャッチ出来る。ストレンジキラーは山賊要塞から二百人前後の人間達の生体反応をキャッチしたのである。 「内部の敵兵を打っ殺すだけなら俺一人でも楽勝だな…」 数分間岩山の周囲を探索すると地下シェルターのハッチを発見する。 「ハッチだと?軍事用の地下シェルターか?」 ストレンジキラーは地下シェルターのハッチを開放させる。恐る恐る地下シェルター内部へと潜入したのである。 『山賊要塞に直結する地下通路か…』
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新世界大戦 ( No.68 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:41:59
- 名前: 戦艦壱号
- 地下シェルターは十数年前の世界最終戦争で住民達の避難所として利用された地下壕である。数十分後…。通路を直進し続けると目前より重厚に構築された鉄扉が確認出来る。
「此奴を破壊すれば敵地に侵入出来るな…」 左手の機械義手より内蔵された対物ライフルが出現する。 「鉄扉を破壊するだけなら此奴で事足りる…」 内蔵された対物ライフルで鉄扉を破壊したのである。周囲より爆発音が響き渡る。 「楽勝だな…」 破壊された鉄扉の奥側より…。二人の警備兵が破壊された鉄扉の瓦礫に近寄る。 「先程の爆発音は!?」 「一体何が発生しやがった!?ん!?」 ストレンジキラーに気付いたのである。 「機械式の義手だと?貴様は一体何者だ!?」 「鉄扉を破壊したのは貴様か!?」 問い掛けられたストレンジキラーは無表情で…。 「であれば如何する?」 彼等はストレンジキラーの態度にピリピリする。 「貴様…」 「構わん!此奴は侵入者だ!徹底的に打っ殺せ!」 警備兵達は護身用のライフルを発砲したのである。ストレンジキラーは銃撃されたものの…。高速移動により警備兵達の銃撃を回避したのである。高速移動中に装備を対物ライフルから近接戦闘用の鉤爪に変換…。一瞬の身動きで二人の警備兵を斬撃したのである。 「ぐっ!」 「ぎゃっ!」 鉄製の床面には彼等の鮮血で赤色に染色する。 「防衛拠点に移動するか…」 ストレンジキラーは山賊要塞の上層へと移動したのである。同時刻…。山賊要塞拠点内部では戦闘員達が立体映像である監視用のホログラムで地下通路の様子を確認したのである。ホログラムによってストレンジキラーが投影されると彼等はゾッとする。 「彼奴は伝説の殺し屋…ストレンジキラーだ!」 戦闘員達がストレンジキラーの出現に騒然としたのである。 「なっ!?ストレンジキラーだと!?本当なのか!?」
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新世界大戦 ( No.69 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:45:02
- 名前: 戦艦壱号
- 「ストレンジキラーって…ポストヒューマンの彼奴だよな!?如何して殺し屋の彼奴が革命解放軍なんかに味方しやがった!?」
「如何するよ!?地下通路を突破されちまったぞ!拠点内部に侵入されるのは時間の問題だぞ…」 刻一刻と恐怖が増大化する。拠点内部の戦闘員達はストレンジキラーの襲撃に畏怖したのである。すると疲弊する戦闘員達に大柄の戦闘員が怒号し始める。 「貴様等!狼狽えるな!所詮相手は一人だぞ…総動員で武装するのだ!総動員で攻撃すれば相手が殺し屋のストレンジキラーとて…」 彼等は即座に護身用の銃火器を装備したのである。基地内であるが拠点防衛用の重戦車も数量程度配置する。 「ストレンジキラーが通信室に侵入し次第…総攻撃だぞ!」 数秒後…。頑丈に構築された鉄扉が破壊される。 「えっ!?」 「なっ!?」 無傷のストレンジキラーが通信室に侵入したのである。 「此奴…」 するとストレンジキラーは無表情で周囲を確認…。 「俺を相手にするのであれば…山賊要塞は力不足だな…」 山賊要塞に侵入したストレンジキラーは内部の防衛網を簡単に突破したのである。 「総攻撃だ!ストレンジキラーを打っ殺せ!」 通信室の戦闘員達は護身用の機関銃は勿論…。バズーカ砲でストレンジキラーを総攻撃したのである。無数の弾丸やら砲弾が炸裂…。ストレンジキラーを急襲する。 『こんな程度の攻撃で…』 ストレンジキラーは神速の身動きによって内部の戦闘員達を瞬殺…。数分間で通信室の戦闘員達を全滅させたのである。 「雑魚は片付いたな…」 ストレンジキラーは山賊要塞から脱出すると待機中の精鋭部隊と合流する。 「ストレンジキラー!?山賊要塞から無事に戻れたのか!?」 「山賊要塞の雑魚は俺が排除した…貴様等は思う存分山賊要塞を占拠しろ…」
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Re: 桜花姫シリーズ ( No.70 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:47:31
- 名前: 戦艦壱号
- 彼が単独で難攻不落の山賊要塞を陥落させた事実に彼等は驚愕したのである。
「はっ!?ストレンジキラーは一人で山賊要塞を陥落させたのかよ!?」 「ストレンジキラーは人型の兵器なのか?」 ストレンジキラーが山賊要塞を攻略してより一時間後…。山賊要塞は革命解放軍によって完全占拠されたのである。戦闘に勝利した革命解放軍は多数の重火器は勿論…。輸送用の装甲車やら重戦車を数両確保したのである。今回の山賊要塞の完全占拠によって革命解放軍の戦力は格段に急上昇する。
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新世界大戦 ( No.71 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:49:43
- 名前: 戦艦壱号
- 第三話
宣戦布告 同時期…。地球上の裏側では列強義勇軍と呼称される海上の巨大勢力が各海域で大暴れしたのである。列強義勇軍は旧世界の大文明で開発された高度の巨大兵器を多数保有…。彼等の軍事力は非常に絶大であり荒廃した地球上の約半分を占拠出来る程度には強力だったのである。陸戦最強勢力の大規模軍閥革命解放軍が奮戦する同時期…。地球上の裏側の青海原では列強義勇軍の武装大型船が目的地である南極海の島嶼へと直航する。 「大将軍♪航海は順調ですぜ♪今度の戦闘も勝利出来ますよ♪」 武装大型船の艦長は【ヘルムフリート】と名乗る人物である。ヘルムフリートは列強義勇軍の創設者であり総軍の最高指導者として統率する。大勢の部下達からは大将軍と呼称される一方…。自軍以外の各勢力では大海原の大魔王として畏怖されたのである。今現在でこそヘルムフリートは随一の軍人であるが十数年前に勃発した世界最終戦争では国連軍の少年兵として最前線で孤軍奮闘…。数多くの主戦場で大活躍した歴戦の猛者として知られる。 「油断は出来ない…今回の戦闘は俺達を敵対視する部落の徒党だぞ…徹底的に壊滅させなくては!」 列強義勇軍は荒廃した新世界の大規模軍閥の一大勢力であるが…。世界各地の軍閥勢力からは極悪非道の海賊集団として嫌悪されたのである。列強義勇軍は本拠地から出航してより一時間後…。小規模の島嶼が確認出来る距離へと到達する。 「大将軍!絶島を発見しましたぜ!」 「絶島だと?」 ヘルムフリートは双眼鏡で絶島を確認したのである。絶島は全域が要塞化された城郭地帯でありヘルムフリートは目的地のサウスアイランド諸島であると認識する。 「恐らく目的のサウスアイランド諸島だ…各乗員に伝播せよ!戦闘を開始すると!」 「承知しましたぜ!大将軍!」
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新世界大戦 ( No.72 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:52:08
- 名前: 戦艦壱号
- 同時刻…。サウスアイランド諸島では本島に駐屯中の武装集団が北方の海域から一隻の武装大型船を発見する。
「なっ!?所属不明の大型船だぞ!本島に接近中だ!」 鉄塔の警備兵が呼号したと同時に島内の戦闘員達が反応したのである。 「一体何事だ!?」 「大型船だって?」 「ひょっとして列強義勇軍の巨大戦艦なのか?」 今現在全長二百メートル以上の大型船を所有…。航行させられる軍閥勢力は実質皆無であり誰しもが列強義勇軍であると察知したのである。列強義勇軍の出現に島内の戦闘員達は騒然とする。守備隊は各地に設置された各砲台へと配置したのである。 「敵艦に照準させろ!」 数秒後…。 「敵軍の巨大戦艦に総攻撃だ!砲撃開始せよ!」 島内に設置された各砲台が巨大戦艦を標的に砲弾が発射されたのである。無数の砲弾が発射された同時刻…。 「大将軍!砲撃です!」 「先制攻撃か…」 巨大戦艦の艦橋ではヘルムフリートが双眼鏡で敵軍の砲台を眺望する。直後…。数発の砲弾が巨大戦艦の甲板に着弾したのである。艦体全体が一瞬グラッと振動するものの…。砲弾が着弾した部分は無傷であり実質ノーダメージだったのである。 「強襲戦艦『フリングホルニ』は難攻不落の海上移動要塞なのだ…数発の砲弾程度で簡単に撃沈出来るか…」 巨大強襲戦艦フリングホルニは列強義勇軍の旗艦であり難攻不落の海上移動要塞とも呼称される。全長は四百メートルと規格外に大型であり本艦の装甲は特殊性超硬合金『エターナルメタル』が駆使され…。エターナルメタルの装甲は大量破壊兵器の超高温でもビクともしない強度である。多数のミサイル発射機は勿論…。甲板の前方には実弾を超音速で発射する電磁投射連装砲が搭載される。甲板の後方には偵察用の無人機を二機搭載する。
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新世界大戦 ( No.73 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:54:22
- 名前: 戦艦壱号
- 「対地ミサイルで各地の砲台を徹底的に攻撃せよ…沿岸の敵軍を殲滅するのだ!」
ヘルムフリートの指示と同時に甲板の前後に設置された多数のミサイル発射機から十数発もの対地ミサイルが発射される。甲板から発射された対地ミサイルは数秒間で各地の砲台に着弾…。破壊されたのである。直後…。ヘルムフリートは艦内の双眼鏡で防衛機能を喪失した島内の状況を確認する。 「上陸作戦を開始する…艦内から上陸部隊を出撃させるのだ…」 フリングホルニの艦内から複数の上陸用舟艇が出撃を開始したのである。一隻の上陸用舟艇には武装した十数人もの戦闘員達が乗艇…。彼等は島内へと上陸したのである。島内では残存した守備隊との銃撃戦が展開されるも…。銃撃戦は数時間で鎮静化したのである。総司令官のヘルムフリートは再度島内の様子を双眼鏡で確認する。 「如何やら戦闘が鎮静化したみたいだな…」 「大将軍!今回も列強義勇軍の大勝利ですね!」 フリングホルニ艦内では列強義勇軍の圧倒的大勝利によって乗組員達が大喜びしたのである。一人の乗組員がヘルムフリートに近寄る。 「こんなにも短時間で上陸作戦が成功するとは予想外でしたね♪大将軍♪」 笑顔の乗組員にヘルムフリートは無表情で返答する。 「予想外も何も…こんな小規模の戦闘で苦戦したのでは…亜大陸の革命解放軍には勝利出来ないだろう…」 革命解放軍の一言に周囲の乗組員達は絶句したのである。 「大将軍は革命解放軍に宣戦を布告するのですか!?」 「大将軍は本気ですかい!?」 乗組員達はゾッとした表情でヘルムフリートに問い掛ける。 「当然だ…俺達列強義勇軍は旧世界連合軍の後身であり…滅亡した旧文明を復活させる新時代の覇者なのだからな…」
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新世界大戦 ( No.74 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:56:35
- 名前: 戦艦壱号
- 本来列強義勇軍は世界最終戦争で滅亡した旧世界連合軍の残存勢力であり列強義勇軍の主力戦力である強襲戦艦フリングホルニも国連軍の海軍主力艦隊が保有した超弩級ミサイル艦である。勢力の中心人物であるヘルムフリートは新統一政権の樹立と旧文明の再興を主目的に活動する。
「今度の俺達の相手は仮想敵の革命解放軍だ…」 すると一人の乗組員が恐る恐る…。 「ですが大将軍…今現在革命解放軍には伝説の殺し屋…ストレンジキラーが参加したらしいですぜ…」 部下のストレンジキラーの一言にヘルムフリートは一瞬ピクッと反応する。 「ストレンジキラーとは…世界最強の暗殺者の名前だったな…」 『噂話ではストレンジキラーは旧文明の科学者達が誕生させた新人類…ポストヒューマンらしいな…』 ヘルムフリートは数秒間沈黙するものの…。 「伝説の殺し屋であるストレンジキラーが相手であれば一筋縄では不可能だが…抑止力である神器を駆使すれば革命解放軍の奴等も畏怖するさ…場合によっては戦闘が発生せずに投降するだろう…」 「なっ!?神器ですって!?」 神器の一言に乗組員達は身震いしたのである。 「大将軍!?大量破壊兵器の神器なんか駆使しちまったら…全世界が再度滅亡しちまうぜ!大将軍は本気なのですか!?」 神器とは所謂大量破壊兵器の一種であり列強義勇軍は最終手段として神器を保有する。本来は抑止力としての代物であるが…。ヘルムフリートは仮想敵である革命解放軍との大激戦に神器の使用も検討したのである。 「大将軍は世界最終戦争を再現させたいのですか!?」 周囲の部下達は神器の使用に猛反対する。 「俺達の目的は旧世界連合による統一政権の再興なのだ…革命解放軍の存在は俺達にとって脅威だからな…」 すると数人の乗組員がヘルムフリートの思惑に賛成したのである。 「俺達は大将軍の意向に賛成しますよ!」
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新世界大戦 ( No.75 ) |
- 日時: 2022/11/13 13:59:25
- 名前: 戦艦壱号
- 「俺達にとって革命解放軍は最大の大敵です!徹底的に奴等を壊滅させましょう!」
周囲の者達は一部の賛同者に絶句する。サウスアイランド諸島の戦闘から一週間後…。列強義勇軍の存在は世界各地に知れ渡り革命解放軍も彼等の存在を周知したのである。革命解放軍総大将のフィルドルクは本拠地の会議室にて三人の部下達と密談する。 「貴様達も噂話を熟知しただろうが…奴等が…海賊集団の列強義勇軍が行動を開始したな…」 「総大将…如何しますかい?恐らく奴等は俺達の本拠地である革命解放区にも手出しするでしょう…列強義勇軍との全面戦争は回避出来ませんぜ…」 革命解放軍内部でも戦闘員達は列強義勇軍の存在にビクビクしたのである。列強義勇軍が保有する大量破壊兵器の神器の存在は世界的にも有名であり彼等との戦闘は無謀であると誰しもが感じる。 「山賊要塞を占拠した影響で革命解放軍の戦力は数段階強大化しましたが…列強義勇軍には大量破壊兵器の神器が存在しますからね…彼等との徹底抗戦は革命解放区の焦土化を意味するでしょう…」 「奴等の神器とやらは非常に厄介だからな…」 一人の部下が恐る恐る…。 「列強義勇軍の総大将…ヘルムフリートとは一度会談するべきでは?列強義勇軍との戦争は絶対に回避するべきです…」 「止むを得ないか…大量破壊兵器の神器を駆使されては元も子もないからな…」 フィルドルクは今回ばかりは部下の意見に同意したのである。 「ヘルムフリートと会談して…談判するか…」 すると直後…。 「敵軍の総大将と談判だと?愚か者が…」 「なっ!?」 「貴様は…ストレンジキラー…如何して貴様が?」 ストレンジキラーが会議室に侵入したのである。
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新世界大戦 ( No.76 ) |
- 日時: 2022/11/13 14:01:56
- 名前: 戦艦壱号
- 「フィルドルク…奴等との徹底抗戦を強行させろ…何が不戦の会談だ…」
戦闘を強行させたいストレンジキラーにとって不戦の会談は言語道断…。列強義勇軍との交渉は猛反対である。部下の一人が恐る恐る…。 「ストレンジキラー…好い加減にしろ!列強義勇軍との大戦争は革命解放区の存亡の危機なのだぞ!超人の貴様だって無事では…」 ストレンジキラーは右腕の義手から対物ライフルに変形させると部下の一人を殺害したのである。頭部は破壊され室内の彼方此方に血肉が飛散する。 「ストレンジキラー…」 「えっ…」 フィルドルクは勿論…。二人の部下達はストレンジキラーの残虐性に畏怖したのである。ストレンジキラーは無表情で問い掛ける。 「今度は誰が俺に殺されたいか?」 周囲の者達は沈黙したのである。 「俺からの至上命令だ…後日…列強義勇軍に宣戦布告だ…」 『ストレンジキラー…』 今回の出来事からフィルドルクはストレンジキラーの存在が革命解放軍にとって厄介であると自覚し始める。ストレンジキラーの強行によって列強義勇軍との平和的会談は実現されず…。革命解放軍は列強義勇軍に宣戦を布告したのである。
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ヘルムフリート事件 ( No.77 ) |
- 日時: 2022/11/13 22:45:52
- 名前: 戦艦壱号
- 【月影桃花丸】
武士
【ピルセウス】 時空警察官
【ヘルムフリート】 時空犯罪者
【メタルミーレス】 人工兵士
〔キングシップ〕 超弩級要塞戦艦
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ヘルムフリート事件 ( No.78 ) |
- 日時: 2022/11/13 23:10:58
- 名前: 戦艦壱号
- 第一話
異邦人 天地暦五千二十五年七月中旬の出来事である。北国の最北端に位置する大黒島に正体不明の異邦人達によって完全占拠…。各地の大名達から至上命令として異邦人の討伐を任命されたのである。全国各地の武士団から最精鋭が抜擢…。全国各地の武士達によって構成された討伐部隊が大黒島へと急行する。 「大黒島に異邦人が出現しやがるとは…」 「俺達が最精鋭だとしても…俺達だけで異邦人を討伐出来るのかよ?」 討伐部隊の刺客は総勢十三人であり彼等は木造の軍船で出航する。すると大柄の武士が一息したのである。 「こんな小事件…妖女の月影桜花姫様なら楽勝だろうけどな♪」 月影桜花姫の一言に小柄の武士がピクッと反応する。 「貴様…月影桜花姫だと…」 「ん?如何した?」 小柄の武士は険悪化した鬼神の形相で大柄の武士にギロッと睥睨したのである。 「はっ?月影一族の小坊主が…俺と喧嘩したいのか?」 大柄の武士は小柄の武士を月影一族の小坊主と揶揄する。 「誰が小坊主だって!?俺は月影一族総本家の【月影桃花丸】だぞ!」 小柄の武士は月影一族総本家の次男坊…。月影桃花丸である。 「何が月影桜花姫だよ!彼奴は…桜花姫は名門の月影一族最大の汚点で恥知らずだからな!桜花姫は存在が滑稽だ…」 「月影一族の恥知らずだって?」 「桜花姫様が?」 周囲の者達に問い掛けられた桃花丸は即答する。 「恥知らずだよ!所詮彼奴も…彼奴の母親も極悪非道の妖怪の血筋だからな…」 桃花丸は超自然的存在の妖女である桜花姫を人一倍毛嫌いする一人である。 『気に入らないな!所詮彼奴は妖怪の血筋で…分家の分際なのに…』 怒号する桃花丸に周囲の者達は沈黙し始める。
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仕事※大事なこと ( No.79 ) |
- 日時: 2022/11/18 11:13:17
- 名前: 戦艦壱号
- 仕事※大事なこと
悪いことから報告(報告、連絡、相談、確認)。思い込みで動かない。 注意を受けたことは必ず守る(素直に聞く。リーダー以外のスタッフから注意をされたことも含む)
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桜花姫シリーズ ( No.80 ) |
- 日時: 2022/11/18 21:52:21
- 名前: 戦艦壱号
- ジャンル
純和風ファンタジー 純和風ホラー 純和風アクション 純和風アドベンチャー
世界観 純和風異世界
登場キャラクター 【月影桜花姫】 初登場:第壱部 出身地:西国 誕生日:天地暦4992年4月7日 星座:牡羊座 実年齢:30歳〜33歳※第四部 人間換算:15歳〜18歳 種族:妖女※最上級妖女〜仙女 性別:女性 異名:悪霊捕食者※自称 身分:非人 職業:不寝番※無報酬 身長:154cm〜164cm※第弐部第四話 形態変化:253cm※人魚形態 胸囲:104cm 胴囲:64cm 腰囲:94cm 体重:58kg 血液型:A型 一人称:私 性格:好戦的、食いしん坊、強欲、短気、無鉄砲、合理主義、温厚篤実、気紛れ 好物:和菓子全般、桜餅、飴玉、餡蜜、小倉汁粉、羊羹、ショートケーキ、麦茶 苦手:酢物全般、酒類全般、煮物、人参、大根、冬瓜、貝類全般 趣味:悪霊征伐、匪賊征伐、四六時中間食、四六時中昼寝、温泉、夜遊び、怪談、幽霊屋敷 得意妖術:天道眼、変化の妖術、念力の妖術、火炎の妖術
【小猫姫】 初登場:第壱部 出身地:南国 誕生日:天地暦5000年5月30日 星座:双子座 実年齢:22歳〜25歳※第四部 人間換算:13歳〜16歳 種族:妖女 性別:女性 異名:山猫妖女 身分:非人 職業:無職 身長:150cm 形態変化:30cm※白猫形態〜230cm※妖獣形態 胸囲:100cm 胴囲:60cm 腰囲:90cm 体重:54kg 血液型:A型 一人称:私 性格:人懐っこい、甘えん坊、正義感、純情可憐、大雑把 好物:白身魚、煮魚、寿司、いくら丼、明太子、大福、湯豆腐 苦手:唐辛子、山葵、苦瓜、野菜類全般 趣味:森林浴、隠れん坊、手まり、剣玉、鬼ごっこ、足任せ、悪霊征伐 得意妖術:変化の妖術、雷球の妖術、衝撃波
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