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桜花姫シリーズ
日時: 2021/03/24 15:18:25
名前: 月影桜花姫

ジャンル
純和風アクションホラーアドベンチャー

世界観
純和風異世界

登場人物
【月影桜花姫】
出身地:西方国
誕生日:天地暦3992年4月7日
星座:牡羊座
実年齢:28歳
人間換算:14歳
種族:妖女
性別:女性
身分:町民、不寝番
身長:144cm
人魚形態:243cm
胸囲:102cm
胴囲:62cm
腰囲:92cm
体重:50kg
血液型:A型
一人称:私
性格:食いしん坊、強欲、短気、無鉄砲、合理主義、温厚篤実
好物:桜餅、飴玉、餡蜜、小倉汁粉、和菓子全般、麦茶
苦手:酢物全般、酒類全般、煮物、人参、大根、冬瓜
趣味:悪霊征伐、匪賊征伐、四六時中間食、昼寝、温泉巡り

【小猫姫】
出身地:南方国
誕生日:天地暦4004年4月30日
星座:牡牛座
実年齢:16歳
人間換算:8歳
種族:妖女
性別:女性
身分:町民
身長:142cm
妖獣形態:230cm
胸囲:100cm
胴囲:60cm
腰囲:90cm
体重:56kg
血液型:A型
一人称:私
性格:人懐っこい、甘えん坊、純情可憐、大雑把
好物:白身魚、煮魚、寿司、苺大福
苦手:唐辛子、野菜類全般
趣味:隠れん坊、手まり、人形遊び、鬼ごっこ

【氷麗姫】
出身地:北方国
誕生日:天地暦3984年12月25日
星座:山羊座
実年齢:36歳
人間換算:18歳
種族:妖女
性別:女性
身分:町民
身長:143cm
胸囲:101cm
胴囲:61cm
腰囲:91cm
体重:49kg
血液型:O型
一人称:私
性格:疑心暗鬼、攻撃的、腹黒、自意識過剰
好物:氷菓子、かき氷、梅酒
苦手:鍋物、唐辛子、牡蠣、燗酒
趣味:晩酌、雪合戦

【三蔵郎】
出身地:東方国
誕生日:天地暦3965年8月15日
星座:獅子座
年齢:55歳
種族:人間
性別:男性
身分:僧侶
身長:168cm
体重:68kg
血液型:B型
一人称:私
性格:穏和、生真面目、心配性、助平
好物:鍋物、天丼、鰻丼、緑茶、和菓子
苦手:玉葱、生魚、生肉
趣味:山登り、料理、仏像彫刻、野宿

【蛇骨鬼】
出身地:南方国
誕生日:不明
星座:不明
年齢:不明
人間換算:90歳以上
種族:神族
性別:女性
身分:薬屋
身長:97cm
体重:22kg
血液型:B型
一人称:私
性格:母性的、自由奔放
好物:酒類全般、山菜味噌汁、松茸、納豆、沢庵
苦手:蒟蒻、獣肉全般
趣味:薬品集め、栽培

【月影夜真魚子】
出身地:西方国
誕生日:天地暦3966年6月25日
没年月日:天地暦4004年8月13日
星座:蟹座
享年:32歳
人間換算:16歳
種族:妖女
性別:女性
身分:町民
身長:141cm
人魚形態:240cm
胸囲:99cm
胴囲:59cm
腰囲:89cm
体重:47kg
血液型:A型
一人称:私
性格:過保護、心配性
好物:水飴、蜜柑、赤飯、餡蜜、牡丹餅
苦手:納豆、大根、豆腐
趣味:温泉巡り、子育て

【月影六五郎】
出身地:東方国
誕生日:天地暦3965年2月20日
没年月日:天地暦3992年4月6日
星座:魚座
享年:27歳
種族:人間
性別:男性
身分:武士
身長:167cm
体重:67kg
血液型:B型
一人称:私
性格:厳格、完璧主義、几帳面
好物:焼酎、白酒、猪肉、鹿肉
苦手:甘酒、小豆、甘物全般
趣味:狩猟、釣魚、武器集め

【桃子姫】
出身地:西方国
誕生日:天地暦2992年4月7日
没年月日:天地暦3020年5月30日
星座:牡羊座
享年:28歳
種族:妖女
性別:女性
身分:町民
身長:140cm
胸囲:98cm
胴囲:58cm
腰囲:88cm
体重:46kg
血液型:A型
一人称:私
性格:鈍感、無頓着、のんびり屋、気長、無欲、頑固
好物:桜餅、柏餅、三色団子、白桃、麦茶
苦手:煮物、酒類全般、寿司
趣味:温泉巡り、昼寝、森林浴

【胡桃姫】
出身地:西方国
誕生日:天地暦2994年5月5日
没年月日:天地暦3020年5月29日
星座:牡牛座
享年:26歳
種族:人間
性別:女性
身分:町民
身長:145cm
胸囲:103cm
胴囲:63cm
腰囲:93cm
体重:51kg
血液型:O型
一人称:私
性格:心配性、神経質、執拗
好物:白桃、海老天、牡丹餅、寿司、麦飯
苦手:唐辛子、牛蒡
趣味:人間観察、足任せ、勉学

【姫百合黄泉夜叉丸】
出身地:東方国
誕生日:天地暦2985年8月15日
星座:獅子座
年齢:35歳
種族:人間
性別:男性
身分:武士
身長:169cm
体重:69kg
血液型:B型
一人称:私
性格:正義感、生真面目、穏和、助平
好物:軍鶏鍋、鴨鍋、鯨肉、肉饂飩
苦手:人参、大根、冬瓜
趣味:山登り、肝試し、百物語、野宿

【小梅姫】
出身地:西方国
誕生日:天地暦3020年5月30日
星座:双子座
年齢:15歳※出産日から15年後
種族:妖女
性別:女性
身分:町民
身長:148cm
胸囲:106cm
胴囲:66cm
腰囲:96cm
体重:54kg
血液型:AB型
一人称:私
性格:純粋、穏和、無邪気、天真爛漫
好物:桜餅、白桃、蓬餅、山菜味噌汁、薩摩芋
苦手:白身魚、煮魚
趣味:栽培、手まり、けん玉

【アプセラス】
出身地:アクアユートピア
誕生日:天地暦3992年4月26日
星座:牡牛座
実年齢:28歳
人間換算:14歳
種族:人魚
性別:女性
身分:平民
身長:146cm
人魚形態:245cm
胸囲:104cm
胴囲:64cm
腰囲:94cm
体重:52kg
血液型:A型
一人称:私
性格:ビビり、気弱、ヘタレ、ネガティブ、依存的、小心者
好物:メロンパン、ショートケーキ、ミックスジュース、バニラアイス、ハンバーグステーキ
苦手:南瓜、真蛸、海鼠、昆虫食、葡萄酒
趣味:入浴、宝石集め

【ウェンディーネ】
出身地:アクアユートピア
誕生日:天地暦3996年10月22日
星座:天秤座
実年齢:24歳
人間換算:12歳
種族:人魚
性別:女性
身分:平民
身長:147cm
人魚形態:246cm
胸囲:105cm
胴囲:65cm
腰囲:95cm
体重:53kg
血液型:AB型
一人称:私
性格:好奇心旺盛、ポジティブ
好物:炭酸飲料水、チョコレートケーキ、コーヒーゼリー、海藻サラダ、ハヤシライス
苦手:ボロネーゼ、ローストチキン、チキングラタン、生ビール
趣味:異国の歴史学、異国巡り

【霊魂巨神木】
種族:世界樹
身長:30m
体重:600t

【死霊餓狼】
種族:悪霊
身長:220cm
体重:220kg

【大口女房】
種族:悪霊
身長:146cm
体重:52kg

【鬼殺丸】
種族:悪霊
身長:170cm
体重:70kg

【食人餓鬼】
種族:悪霊
身長:90cm〜120cm
体重:20kg〜30kg

【骸骨荒武者】
種族:悪霊
身長:350cm
体重:350kg

【大生首】
種族:悪霊
身長:130cm〜150cm
体重:30kg〜50kg

【亡霊女房】
種族:悪霊
身長:140cm
体重:46kg

【亡霊新婦】
種族:悪霊
身長:148cm
体重:54kg

【小面蜘蛛】
種族:悪霊
体長:160cm
体重:60kg

【百鬼食人餓鬼】
種族:悪霊
身長:170cm〜180cm
体重:70kg〜80kg

【椿女郎】
種族:悪霊
身長:144cm
体重:50kg

【天空輪入道】
種族:悪霊
身長:400cm
体重:400kg

【朧戦車】
種族:悪霊
身長:200cm
体重:200kg

【スキュラン】
種族:魔女
身長:190cm
体重:90kg

【ネクロシーワーム】
種族:アンデッド
全長:50m
体重:500t

【ダークフィッシュ】
種族:アンデッド
全長:60cm〜80cm
体重:30kg〜40kg

【ネクロマーメイド】
種族:アンデッド
全長:240kg〜250cm
体重:40kg〜50kg

【アクアラーミアン】
種族:アンデッド
全長:40m
体重:800kg

登場国家
『大和神郷国』
総人口:500万人

『アクアユートピア』
別名:人魚王国
総人口:300人

作中用語
『心霊眼』妖術
『日輪光』秘術
『天霊山』温泉郷
『牢固石』鉄鉱石
『霊斬刀』名刀
『アクアクリスタル』魔法石
『ネクロデストピア』魔窟
メンテ

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神世界大戦〔短篇〕 ( No.81 )
日時: 2021/02/20 11:26:13
名前: 月影桜花姫

ジャンル
神話風超次元バトル

世界観
神世界

超魔神
【ヴィルゴル】
身長:40万光年
体重:測定不能

大巨獣
【ヴァルドラ】
身長:9900万光年
全長:測定不能
体重:測定不能
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.82 )
日時: 2021/02/21 13:55:06
名前: 月影桜花姫

ジャンル
近代型軍記物語

世界観
近代風異世界

登場戦艦
『桜花姫』
諸元
正式名:超弩級戦艦桜花姫
所属:大和神郷国海軍国防艦隊
建造所:西方国造船所
艦種:戦艦
起工日:天地暦4990年12月25日
進水日:天地暦4992年4月7日
就役日:天地暦4992年7月16日
全長:300m
全幅:50m
全高:60m
総重量:70万t
全速力:24ノット
全出力:30万馬力
航続距離:無限海里
乗組員:200人
兵装
800mm連装砲:2基
120mm連装砲:4基
30mm機関砲:12基
爆雷投射機:2基
艦載機:2機
装甲
主砲装甲:990mm
舷側装甲:700mm
甲板装甲:250mm
装甲材質:牢固石
動力炉:特殊無限機関
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.83 )
日時: 2021/02/21 13:57:38
名前: 月影桜花姫

第一話
千年以上大和神郷国を牛耳った東方国鎮守府であるが革命派の新政府軍との大戦により敗退…。解体されたのである。長年平和だった安穏時代も産業革命により強大化した異国に影響されて終焉…。大和神郷国は武士の時代から近代化の維新時代へと突入する。文明開化により東方国中心街には洋式風の建造物は勿論…。近代化の象徴である蒸気機関車が国内の線路を走行したのである。安穏時代が終焉してより六十年後の初春…。一人の海軍将校が西方国に増築された造船所へと訪問する。
「島国の大和神郷国にこんなにも目覚ましい造船所が増築されたか…」
巨大造船所を直視するなり海軍将校は感心したのである。六十年前は屈強なる侍達によって牛耳られた大和神郷国であるが革命派の維新志士達の尽力により世界全体を牛耳る列強にも対抗出来る富国強兵を実現化させる。若齢の海軍将校は恐る恐る造船所へと潜入するなり…。
「なっ!?」
造船所内部の光景に驚愕したのである。造船所内部には最新型の無数の小型船は勿論…。建造中の巡洋戦艦と大型戦艦が複数確認出来る。
「大和神郷国でも国産の戦艦を拝見出来るとは♪」
海軍将校は大喜びする。十年前は超大国から購入した軍艦ばかりであったが大和神郷国でも独自の巡洋戦艦は勿論…。大型戦艦の建造が実現化したのである。海軍将校にとって造船所で建造中の大型戦艦は非常に華美であったが…。一番見惚れたのは中心部の超弩級ドックに確認出来る規格外の超弩級戦艦だったのである。超弩級戦艦は建造中の戦艦では最大級のサイズであり一隻だけで通常の戦艦三隻に相当する。
「未完成の超巨大戦艦の艦名は何だろうか?」
海軍将校は恐る恐る作業中の作業員に問い掛ける。
「大佐ですか?」
作業員は返答する。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.84 )
日時: 2021/02/21 13:59:38
名前: 月影桜花姫

「今現在超巨大戦艦の艦名は未定ですよ…」
「未定なのか…」
海軍将校は内心ホッとしたのである。すると海軍将校は恐る恐る…。
「私の提案なのだが…最新型の戦艦の艦名は超弩級戦艦…桜花姫なんて…如何かな?」
「えっ!?」
作業員は海軍将校の突発的発言に驚愕したのである。
「桜花姫って…安穏時代に実在した伝説の女神様の名前でしょう?大佐…冗談ですよね?」
「えっ…」
海軍将校の発想に作業員はハッとする。
「ひょっとして大佐は本気だったのですか?」
「まあな…」
「ですが桜花姫って人名ですよね?実在の人物の名前を軍艦の艦名に採用出来るのでしょうか…」
作業員は恐る恐る海軍将校に質問したのである。
「大佐は如何して超巨大戦艦の艦名を桜花姫と命名されたいのですか?」
海軍将校は一息するなり…。
「伝説の月影桜花姫様…彼女は地上界の女神様であり…大和神郷国に蔓延った極悪非道の妖怪達を摩訶不思議の神通力で浄化され…大勢の村人達を守護された温厚篤実の女神様だからな♪」
安穏時代中期に活躍した月影桜花姫は大和神郷国の伝説的人物として伝承される。桜花姫の死因は不明であるが彼女の死後…。桜花姫は本物の女神様として大勢の村人達から神格化され今現在でも一部の国民から崇拝されたのである。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.85 )
日時: 2021/02/21 14:02:25
名前: 月影桜花姫

「桜花姫様は無数の妖怪から村人達を死守された温厚篤実の女神様だ!強大なる列強から祖国を死守する主力艦として…桜花姫様の名前は相応しくないか♪」
(大佐…)
作業員は苦笑いする。
「俺としては別に桜花姫でも構いませんが…軍政部には猛反対されるでしょうね…」
海軍将校は瞑目するなり…。
「一か八か軍政部に意見するか…」
海軍将校の発言に作業員はハッとした様子で反応したのである。
「えっ!?大佐…本気で軍政部に意見するのですか?」
海軍将校は即答する。
「勿論だとも!俺は本気だ…」
海軍将校は即座に東方国中心街に設置された軍政部本拠地へと驀進したのである。
(大佐は頑張るな…)
作業員は沈黙した様子で海軍将校を凝視する。当日の夕刻…。軍政部に到達した海軍将校は即刻最新鋭の超弩級戦艦の艦名を提案したのである。当初は軍政部に猛反発されたが海軍将校の熱望により一週間後…。念願の新型超弩級戦艦の艦名は超弩級戦艦『桜花姫』と正式決定されたのである。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.86 )
日時: 2021/02/21 14:05:33
名前: 月影桜花姫

第二話
西方国の造船所にて建造中だった超弩級戦艦…。桜花姫は三年後の桜花爛漫の時期に完成する。桜花姫は大和神郷国海軍最強の超弩級戦艦であり艦体の全長は三百メートルで全幅五十メートルの超巨大戦艦である。総重量は前代未聞の七十万トン規模であり大和神郷国海軍は勿論…。全世界でも最大級の超弩級戦艦である。本艦の第一の美点である装甲は牢固石が全面的に使用され列強の現存する従来型戦艦の主砲では桜花姫の装甲は貫通出来ない。何よりも牢固石は未知なる鉄鉱石であり千数百年前の戦乱時代に使用された名刀霊斬刀は今現在でもピカピカである。牢固石の不朽性から桜花姫のメンテナンスは比較的不要であり維持費も最小限化させられる。桜花姫の第二の美点は砲撃戦である。桜花姫に搭載された主砲は口径八百ミリメートルの超弩級連装砲を二基搭載…。一撃でも桜花姫の巨大砲弾が直撃すれば直撃した水上艦は一撃で撃沈出来ると推測される。海中の潜水艦に対応出来る爆雷投射機を二基設置…。対潜兵器も装備される。本艦が建造された経緯として大和神郷国は資源不足であり牢固石を除外する金属類は僅少だったのである。自国では数多の大陸を牛耳る列強みたいには多数の大型戦艦は建造出来ない。以上の理由から鉄壁の装甲と絶大なる艦載砲を搭載…。一隻だけで一国の海軍力に匹敵する超弩級戦艦の建造が定案されたのである。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.87 )
日時: 2021/02/21 14:08:25
名前: 月影桜花姫

余談であるが桜花姫は全長三百メートルサイズの艦体であるが乗組員は二百人と少人数であり豪華客船に匹敵する居住設備やら小規模の娯楽施設は勿論…。和菓子屋の売店が設置される。四月七日の桜花姫の進水日と同日の真昼…。極東の後進国は列強の軍勢により侵略されたのである。極東で唯一侵略されなかったのは大和神郷国のみであり列強は大和神郷国の地中に埋蔵する天然資源…。牢固石確保を念頭に最後の標的である大和神郷国侵攻作戦を計画する。列強からの侵略を危惧した大和神郷国海軍は早急に推計五万人の兵力を確保…。大規模艦隊の突撃艦隊と小規模艦隊の国防艦隊を編成したのである。大規模の突撃艦隊には主力である高速の巡洋戦艦を五隻…。三十四隻の駆逐艦が配備される。大規模の突撃艦隊は遠方に位置する海洋での任務がメインである。小規模の国防艦隊には旗艦の超弩級戦艦桜花姫…。護衛の駆逐艦二隻と砲艦四隻…。警備用の魚雷艇が十六隻配備される。小規模の国防艦隊は沿岸の防衛がメインであり海洋での活動は皆無である。当初は超弩級戦艦の桜花姫を主力艦として突撃艦隊に配備される予定であったが…。本艦の速力は非常に鈍足であり軍政部からは領海の巨大移動要塞が適任であると判断されたのである。
「畜生!桜花姫は世界一の超弩級戦艦なのに最前線には投入出来ないなんて…宝の持ち腐れだろ!」
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.88 )
日時: 2021/02/21 14:11:12
名前: 月影桜花姫

技術者達は勿論…。現場の水兵達も非常に残念がる。
「桜花姫は速力が鈍足だからな…」
桜花姫は特殊無限機関が搭載された唯一の水上艦であるものの…。最高速力は二十四ノットと低速であり三十ノットで航海出来る巡洋戦艦の速力と比較すると一段階鈍足だったのである。
「特殊無限機関は燃料の補給は不要だが重量は過多だしな…」
特殊無限機関とは同盟国のパシフィス共和国が最先端の科学技術を駆使して開発した試作型特殊動力炉であり燃料を補給しなくとも無限に稼働させられる。所謂海水を利用した水力発電機である。海水を利用した無限の出力により特殊無限機関は万能の神器と神格化される反面…。搭載出来るのは大型艦のみに限定され一基製造するだけでも大和神郷国では国家予算全額に相当する。重量は過多であり桜花姫の速力にも影響したのである。
「軍政部の命令は絶対だからな…」
桜花姫の乗組員達は不本意であるが軍令部の命令を承諾する。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.89 )
日時: 2021/02/21 14:13:53
名前: 月影桜花姫

第三話
桜花姫の進水日から一年後…。世界の工場地帯とも呼称されるパシフィス共和国は列強の一員であり軍事大国であるが世界一先進した国民主権の国家である。パシフィス共和国は列強では唯一の大和神郷国の同盟国であり大和神郷国に最新式の軍備を提供したのもパシフィス共和国である。天地暦四千九百九十三年四月二十日…。パシフィス共和国国会議事堂ではパシフィス共和国政府による議会が開催される。
「本日の議題ですが…諜報部隊の情報源によると近頃敵国のメトランティス帝国は極東への勢力拡大化を加速中だそうです…」
メトランティス帝国とは世界一の軍事大国と畏怖される大帝国である。絶大なる軍事力を保有する超大国であり多数の領土を所持…。属国を統治したのである。軍事力のみなら大和神郷国の同盟国であるパシフィス共和国をも上回る。パシフィス共和国は陸軍所属の諜報部隊をメトランティス帝国本土に派遣させ情報を確保したのである。
「メトランティス帝国を放置し続ければ大和神郷国が侵略されるのも時間の問題でしょう…」
パシフィス共和国大総統が問題を発言すると差別主義者の政治家達が苦笑する。
「別に気にしなくても♪」
「所詮大和神郷国とやらはパシフィス共和国の属国であり…一人では何も出来ない田舎の小国ですよ♪メトランティス帝国が侵略して属国化させたとしても足手纏いでしょう♪」
「極東の小国が侵略されたからって…パシフィス共和国とは無関係なのです♪痛くも痒くもないでしょう♪」
彼等は失笑したのである。
「ひょっとして極東の小国を救済しに…パシフィス共和国の軍部隊を派遣するなんて愚行は発言しないでしょうね?」
大総統は差別主義者の政治家達に呆れ果てる。
「貴方達は現状を何も理解出来ないみたいですね!」
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.90 )
日時: 2021/02/21 14:17:40
名前: 月影桜花姫

大総統は怒号したのである。すると大総統の怒号に会議室全体が一瞬シーンッと沈黙する。
「大和神郷国は極東唯一の新興国なのです!彼等の底力を過小評価するのは早計でしょう…」
実質極東方面では大和神郷国が唯一の新興国であり彼等が超大国のメトランティス帝国によって侵略…。属国化すればパシフィス共和国が列強で孤立化するのは明白である。
「新興国の大和神郷国が超大国メトランティス帝国によって属国化すれば非常に厄介なのです!彼等のメトランティス帝国の属国化だけは阻止しなくては…」
すると一人の議員が発言したのである。
「如何するのでしょうか?同盟国の大和神郷国本土にパシフィス共和国の援軍を派遣するのですか?」
一人の議員の問い掛けに大総統は返答する。
「援軍は派遣させません…彼等には自力で本土を防衛させましょう…」
大総統の発言に差別主義者の議員が発言したのである。
「であれば別に問題無さそうですが?大総統は一体如何されたいのでしょうか?」
問い掛けられた大総統は数秒間沈黙するなり…。
「メトランティス帝国本土に…パシフィス海軍の小規模輸送部隊を上陸させるのです…」
「小規模輸送部隊ですと?」
大総統の思考に各議員達は混乱したのである。
「如何してメトランティス帝国本土にパシフィス海軍の小規模輸送部隊を上陸させるのです?」
問い掛けられた大総統は即答する。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.91 )
日時: 2021/02/21 14:19:43
名前: 月影桜花姫

「今現在メトランティス帝国国内では反政府組織…レジスタンス勢力問題が深刻化した状態なのです…」
今現在メトランティス帝国国内では現政権への不満から一部の反政府レジスタンス勢力が活動中であり国内ではレジスタンス勢力の暴動が問題視されたのである。通常の暴動では小規模であり地方の警察隊でも鎮圧出来る程度であるが彼等は彼方此方で活動…。メトランティス帝国の警察隊は彼等の鎮圧に難渋したのである。レジスタンス勢力が活動しても現政権はノーダメージでありメトランティス帝国軍は極東の大和神郷国への攻略作戦を閣議決定させる。
「小規模輸送部隊の役目として…大量の食糧品と物資をレジスタンス勢力に提供するのです…」
大総統の主目的としてメトランティス帝国国内にレジスタンス勢力に長期戦を想定した食糧品と最新式の武装を提供…。メトランティス帝国国内を意図的に内戦状態へと移行させ国全体の国力低下を実現化させるのが目標である。
「大和神郷国を攻略するには超大国のメトランティス帝国でも簡単には攻略出来ません…」
今現在大和神郷国の総人口は九百万人規模…。小規模の島国としては人口密度は高密度であり戦闘要員は正規軍だけで推計三十万人規模である。徴兵すれば更なる人員も確保出来…。軍事大国のメトランティス帝国であっても大和神郷国を完全制覇するには数百万単位の軍勢が必要不可欠であり海軍は勿論…。陸軍の部隊も相当数動員しなくては国土完全制覇は不可能である。相当数の陸軍を総動員した場合の国内の防衛力は低下…。国内の警察隊だけでレジスタンス勢力を鎮圧するのは可能であるがパシフィス海軍の小規模輸送部隊がレジスタンス勢力に大量の武装と食糧品を提供した場合は警察隊のみで強化されたレジスタンス勢力を鎮圧するのは不可能である。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.92 )
日時: 2021/02/21 14:24:08
名前: 月影桜花姫

「大和神郷国に侵攻すれば相当数の軍部隊が必要不可欠でしょうから国内が手薄状態なのは確実でしょう♪レジスタンス勢力に大量の武装と食糧品を提供すれば確実にメトランティス帝国は分裂…内戦状態に移行するでしょうね…」
レジスタンス勢力に大量の武装と食糧品を提供する利点は国内を分裂させる以外にも…。
「メトランティス帝国は近年…誘導技術を駆使した誘導兵器…ジェットエンジンを搭載させた新型機…大都市をも消滅し兼ねない新型特殊光弾を開発中なのです…」
誘導兵器とは所謂ミサイルである。メトランティス帝国は早期に航空戦力を所持した軍事大国であり目標を確実に命中させる誘導兵器の開発にも着手する。新型特殊光弾とは所謂核爆弾である。新型特殊光弾は一発の爆弾で大都市をも一瞬で焦土化させる悪魔の兵器でありパシフィス共和国も新型光弾の開発に尽力する。近年航空機が誕生したがメトランティス帝国はジェットエンジンを搭載した試作機の開発にも着手し始めたのである。メトランティス帝国が国内のレジスタンス勢力と内戦状態に移行すれば新型特殊光弾は勿論…。ジェットエンジンを搭載した試作機と新型誘導兵器の開発を遅滞させられる。
「メトランティス帝国がレジスタンス勢力と内戦状態に移行すれば新型誘導兵器…ジェットエンジン搭載型試作機…新型特殊光弾の開発を遅滞させられるでしょう…」
「であれば私は大総統の意見に賛成しましょう…」
「私も同感です…」
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.93 )
日時: 2021/02/21 14:26:39
名前: 月影桜花姫

差別主義者の議員達も大総統の意見に賛同したのである。天地歴四千九百九十三年四月十日午後七時半…。メトランティス帝国極東艦隊が大和神郷国へと進行したと同時に…。パシフィス共和国海軍は敵国であるメトランティス帝国国内に小規模輸送部隊を潜入させる。同時にメトランティス帝国海軍の極東艦隊が大和神郷国に進行中との情報を同盟国のパシフィス共和国海軍から発信させたのである。大和神郷国海軍は即刻本隊である突撃艦隊を東方国の軍港から出撃させる。突撃艦隊の旗艦は巡洋戦艦の天津神である。
「海軍にとって最初の相手が世界一最強のメトランティス帝国海軍とは…」
天津神の艦長が恐る恐る発言する。
「私も同感ですよ…」
副艦長が返答したのである。
「油断大敵だな…」
「勿論ですよ…」
メトランティス帝国軍全軍の総兵力は推計九百万人規模…。海軍のみでも推計二百万人規模の兵力であり総兵力のみなら大和神郷国海軍の四十倍である。海軍全体の保有戦力は主力の戦艦が合計十七隻で巡洋戦艦が合計二十六隻…。駆逐艦を合計三百十八隻保有する。近年では航空機の誕生により多数の軍用機を搭載出来る空母を十二隻…。海中を潜航出来る新兵器の潜水艦を五十三隻保有する。パシフィス共和国海軍の情報では敵軍は主力の戦艦を四隻…。巡洋戦艦が八隻と護衛用の駆逐艦が四十五隻の大規模艦隊である。後方には潜水艦三隻と空母が一隻…。新兵器の重戦車と大勢の上陸部隊を乗艦させた輸送艦が七十二隻と九十四隻の魚雷艇も確認されたのである。
「上陸部隊を護衛する輸送艦も確認されたらしいですからね…如何やら敵軍は本土上陸作戦を展開するでしょう…」
「敵艦は発見し次第蹴散らせるだけだ!」
東方国の軍港から出航してより一時間後…。
「パシフィス共和国の情報では敵軍は大規模艦隊みたいだが…」
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.94 )
日時: 2021/02/21 14:29:14
名前: 月影桜花姫

周辺は闇夜であり艦影らしき物体は発見出来ない。艦長は苛立ったのかピリピリする。電波探信儀を使用するが何も反応しない。
「電探とやらは役立たんな!故障したのか!?」
電探とは電波探信儀の略語であり所謂レーダーである。大和神郷国海軍の開発した電波探信儀は非常に低性能で故障の頻度も過多であり同盟国のパシフィス共和国さえも不良品であると揶揄したのである。艦長はピリピリするものの…。艦橋天辺に位置する防空指揮所より通信兵が電報にて異変を通信する。
「南東右舷…二十キロメートルの長距離より不審の船影を無数発見しました!味方の艦隊に接近中です!」
「なっ!無数の船影だと!?」
艦長は恐る恐る双眼鏡で窓際から右舷東南を直視したのである。
「不審の船影は小型の魚雷艇と…駆逐艦か?」
無数の小型船の船団が突撃艦隊に急接近する。副艦長も双眼鏡で東南を確認したのである。
「恐らく艦種は駆逐艦でしょう!相手は小規模艦隊みたいですね…」
「相手はメトランティス帝国海軍だな…」
「艦長…即刻攻撃命令を…」
艦長は一瞬沈黙するが…。
「止むを得ないな…」
攻撃を合図する。
「全軍…敵艦に砲撃せよ!」
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.95 )
日時: 2021/02/21 14:31:19
名前: 月影桜花姫

砲撃開始の命令と同時に…。突撃艦隊の全艦が砲撃を開始したのである。一度の砲撃に三隻の駆逐艦を撃沈…。五隻の魚雷艇を撃沈したのである。二隻の駆逐艦が大破…。六隻の魚雷艇が炎上したのである。
「上出来だ♪優秀だな…」
予想外の大戦果に艦長は満足する。
「小規模艦隊で天下無敵の突撃艦隊に挑戦するとは無謀なのだよ♪」
敵軍の艦隊は不利だと判断したのか無傷の艦艇は早急に戦線を離脱したのである。
「敵部隊を撃退したぞ!」
艦長は笑顔であったが…。副艦長は胸騒ぎを感じる。
「ですが先程の艦隊には大型の戦艦は勿論…輸送艦が一隻も確認出来ませんでした…」
副艦長は恐る恐る…。
「恐らく先程の小規模艦隊は囮艦隊で…陽動作戦では?」
「陽動作戦だと?であれば奴等の本隊は?」
直後である。通信兵が電報にて報告する。
「海防の警備艇より入電です!」
「ん?入電?」
「南方国近海より国籍不明の大規模艦隊が接近中との情報です!」
直後…。
「なっ!?」
艦橋内部が一瞬沈黙する。
「大規模艦隊…メトランティス帝国の極東艦隊だな…」
「艦長…如何されますか?」
「即刻南方国近海に移動して奴等を撃滅する!」
「ですが現在地から南方国に移動すると最速でも二時間は経過します…迎撃には…」
現実問題南方国に移動するにも長距離であり最早メトランティス帝国軍の上陸部隊が南方国に上陸するのは時間の問題である。すると艦長が微笑するなり…。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.96 )
日時: 2021/02/21 14:33:41
名前: 月影桜花姫

「副艦長…大和神郷国本土には世界最強の巨大海上要塞…鉄壁の桜花姫が待機中だぞ♪」
「桜花姫ですと!?」
絶望的雰囲気だった艦橋内部であるが僅少にも希望が芽生える。
「桜花姫は一隻だけで突撃艦隊に匹敵する戦力を保持した超弩級戦艦だぞ!俺達が南方国に到達する短時間…国防艦隊に南方国への出撃を要請させろ…」
「はっ!」
副艦長は即座に入電にて西方国の軍港に停泊中の国防艦隊に任務内容を伝達する。同時刻…。桜花姫の艦橋では国防艦隊の出撃に当初は大騒ぎするも即座に沈静したのである。
「世界最大の超弩級戦艦…桜花姫が出撃するとは…」
桜花姫の艦長が発言する。
「即刻奴等を撃滅!大和神郷国を死守しましょう!」
副艦長が返答したのである。西方国の軍港から国防艦隊が出航する。国防艦隊の旗艦は主力の桜花姫であり護衛用の駆逐艦が二隻…。砲艦三隻の合計六隻の小規模艦隊が出撃する。旗艦の桜花姫には唯一水上機が発着出来るカタパルトが搭載される。水上機はパシフィス共和国から発注した旧型偵察機であり海中の潜水艦を撃沈出来る爆雷を搭載する。今現在大和神郷国では航空機は少数であり陸軍と海軍が保有する軍用機は合計十三機程度である。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.97 )
日時: 2021/02/21 14:36:00
名前: 月影桜花姫

第四話
同時刻…。パシフィス海軍輸送部隊が本土より出航する。輸送部隊の旗艦は輸送艦アルセイスである。アルセイスは全長二百メートル…。全幅四十メートルの大型輸送艦であり推計二千人以上の輸送要員を艦内に乗艦させられる。兵装は二百ミリメートル高角砲を二基…。四基の四十ミリメートル対空砲を装備する。今回の作戦では大量の武装と食糧品が収納される。輸送部隊は輸送艦のアルセイスが中心に…。左右には二隻の護衛駆逐艦が同行する。するとアルセイスの副艦長が恐る恐る…。
「政府も一大作戦を計画しましたね…失敗すればメトランティス帝国と全面戦争ですよ…」
「一か八かの大博打だ…覚悟せよ…」
本土から出航してより二時間が経過する。
「早速陽動作戦を開始するか…」
主力艦のアルセイスは一時停止…。護衛の駆逐艦二隻が最大船速で先行したのである。メトランティス帝国の本土近海では無数の沿岸警備隊の警備艇が警備中であり迂闊には近寄れない。護衛の駆逐艦二隻が陽動作戦により沿岸の警備隊を翻弄…。手薄状態の海岸にてアルセイスが突入する作戦である。上陸地点にはレジスタンス勢力が待機…。パシフィス共和国の諜報部隊が事前に彼等に上陸地点を伝達したのである。一時間後…。護衛の駆逐艦部隊がメトランティス帝国沿岸警備隊と遭遇すると直接の戦闘は回避…。グルグルと沿岸警備隊を陽動させたのである。駆逐艦部隊から輸送艦アルセイスに伝達される。
「艦長…味方の駆逐艦部隊から入電です…」
「入電だと?」
「敵国沿岸警備隊の陽動は成功したとの情報です…」
「陽動作戦は成功だな♪上陸地点に直行するぞ!」
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.98 )
日時: 2021/02/21 14:38:11
名前: 月影桜花姫

輸送艦アルセイスは最大船速でメトランティス帝国本土の上陸地点に直行したのである。一時間後…。輸送艦アルセイスは沿岸警備隊にも発見されず無事に上陸地点へと到達する。
「作戦は成功ですね♪艦長♪」
副艦長が笑顔で発言したのである。
「油断大敵だぞ…副艦長…作戦成功は無事に祖国に戻ってから発言するべきだ…」
「勿論ですとも♪」
指摘された副艦長は一礼する。沿岸の上陸地点には大勢の民間人達が確認出来る。アルセイスの副艦長が艦橋から望遠鏡で確認する。
「民間人ですね…」
「恐らく彼等がレジスタンス勢力だろう…」
アルセイスの乗組員達は外出するなり彼等と合流したのである。すると大柄の軍人風の巨漢男性がアルセイスの乗組員達に近寄るなり…。
「あんた達はパシフィス共和国の兵隊さんか?」
アルセイスの艦長が恐る恐る返答する。
「私はアルセイスの艦長だ…約束の武装…食糧品を提供する…」
アルセイスの艦首の正面に設置されたハッチが開放される。レジスタンス勢力はアルセイス艦内に収納された大量の武装と食糧品を直視すると大喜びする。
「あんた達には感謝するよ♪こんなにも大量の武器と食糧品が確保出来れば今回こそ革命が成功するかも知れない♪」
レジスタンス勢力はアルセイスの乗組員達に敬礼したのである。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.99 )
日時: 2021/02/21 14:44:09
名前: 月影桜花姫

第五話
大和神郷国南方国領海へと到達したメトランティス帝国海軍の極東艦隊は主力の戦艦部隊を先頭に…。南方国の防波堤に配備された固定砲台を目標に砲撃を開始する。極東艦隊の旗艦は新型戦艦のセイバーシップである。セイバーシップは全長二百メートルサイズの新型戦艦であり口径四百ミリメートル主砲を三基搭載…。艦体の総重量は五万トン規模でありメトランティス帝国海軍所属の戦艦では最大級の戦艦である。セイバーシップの艦長が双眼鏡で味方の艦隊に砲撃される防波堤を眺望する。
「所詮は列強の猿真似しか出来ない小国…」
「囮艦隊による陽動作戦も無事成功しました♪奴等の主力艦隊は本土には程遠いでしょうし艦隊同士の戦闘は回避出来そうです…」
艦長は微笑したのである。
「現段階では作戦は順調だ♪数分後には敵地への上陸作戦を開始出来るぞ…」
「ですが大和神郷国のバックには宿敵のパシフィス共和国ですからね…用心しなくては…」
セイバーシップの副艦長が恐る恐る発言する。事実…。メトランティス帝国とパシフィス共和国は対立関係であり今現在メトランティス帝国の強大なる軍事力に対抗出来るのはパシフィス共和国のみである。直後…。セイバーシップに搭載されたレーダーが反応する。
「ん?レーダーが反応しました…」
「敵艦か?」
「如何やら敵部隊の艦隊みたいです…敵艦は数隻ですね…」
「小艦隊か…」
メトランティス帝国の所持するレーダーは非常に高性能であり旗艦のセイバーシップに搭載されたレーダーは最先端の代物である。すると防空指揮所の通信兵が西海の小艦隊を発見する。
メンテ
超弩級戦艦桜花姫〔短篇〕 ( No.100 )
日時: 2021/02/21 14:46:11
名前: 月影桜花姫

「西海より所属不明の小規模艦隊が味方の艦隊に接近中です!なっ!?」
驚愕した通信兵の電報に艦橋内部が一瞬騒然とする。
「一体何事か?」
艦長は恐る恐る通信兵に返答したのである。
「敵部隊の小規模艦隊の中央に…モンスターみたいな巨大戦艦です…規格外の巨大戦艦を確認しました…」
「モンスターみたいな巨大戦艦だと?」
艦橋の乗組員達は恐る恐る窓際に近寄るなり…。闇夜の西海を凝視する。
「なっ!?」
艦長は勿論…。艦橋の乗組員達が真夜中の海辺に出現した巨大艦影を直視すると誰もが沈黙したのである。
「艦長…遠方の敵艦は戦艦なのでしょうか?巨大移動要塞ですね…」
副艦長はボソッと発言する。
「大和神郷国みたいな未開の小国が…こんな巨大モンスターを建造するとは…クレイジーだな…」
事実…。パシフィス共和国海軍でも全長三百メートルサイズの超弩級戦艦は一隻として確認されず三百メートルサイズの超弩級戦艦を保有する国家は実質大和神郷国のみである。同時刻…。桜花姫艦内では防空指揮所の通信兵がメトランティス帝国海軍の極東艦隊を発見する。
「南方国領海にメトランティス帝国海軍の極東艦隊を発見しました!」
通信兵の電報が艦橋内部に通信される。
「如何やら奴等は上陸の準備中みたいだな…」
メンテ

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